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   編骨日誌
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2012.11.30(金) 絶滅危惧種

 まいはーい。まっちゃんです。
 夕べの牡丹湯(大阪市住吉区)での光景。

@ A

B C

 アウトドアライターの天野礼子さんは日本の絶滅危惧種として「川ガキ」(川で1日中遊んでいるガキ)を挙げておられるが、それ以上に絶滅の危機に瀕しているのが「風呂ガキ」(風呂屋で毎日遊んで怒られるガキ)だ。

 昨夜は牡丹湯で1個体のみとなった貴重な風呂ガキの撮影に成功した。

 俺は風呂ガキの復活を願っている。だがレトロな銭湯では経営者・常連客ともに高齢化が進み、ガキを叱る元気がなくなって、風呂ガキの発生を嫌がる傾向にある。
 難しい問題だ。

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2012.11.28(水) 奈良

 まいはーい。まっちゃんです。
 風邪はまだ鼻や喉の奥がスッキリしないけど、寒風の中を大阪の谷町9丁目へ通う日々だ。

 といいつつその合間を縫って、昨日は今週土曜日に開催予定の「てくてく銭湯・奈良ツアー」の最後の下見に行ってきた。
 さすがに奈良は夕方になると冷え込んできたが、前日の雨に洗われた寺社の甍と山川草木が澄み切った大気にことのほか見目麗しく、カメラのシャッターを押す手が止まらなくなってしまった。

 











 すべて当日のコースで訪れる場所で撮った。奈良はとにかくどこもかしこも絵になる町だ。
 最後の1枚は、あまりに澄んだ空気に太陽光の屈折がどうにかなったのか、立ち木が夕焼けに染まった瞬間。ここまで赤いのは初めて見た。

 11/10のてくてく銭湯・吹田ツアーの当日写真とアンケート結果をあげといた。

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2012.11.22(木) 養生

 まいはーい。まっちゃんです。
 大阪へ行って仕事する予定だったが、しんどいので一歩も外へ出ずに養生の一日。

 11/9の日誌の続きを書いていなかった。
 「だがこのとき俺はふいに、それまであまり感じたことのない一抹の不安をおぼえた。」というところまででしたね。

 落ち葉や木の根をふみしめながら八幡谷の斜面を登っていた俺の胸に、予想もしなかった不安心理がよぎったのである。
 それはこういうものだった。
 「風吹岩まで腰がもつかな?」「上まで登れるかな?」「途中で道がわからなくなるんじゃないかな?」「足を痛めるんじゃないかな?」「日が暮れてしまうんじゃないかな?」「途中まででやめとこうかな?」

 これを悪天候の南アルプスで思ったならまだわかる。
 風吹岩だ。
 もう100回くらい登っている。1時間もあれば着いてしまう。隅々まで歩き尽くした八幡谷の地形は自宅の間取りのように頭に入っている。
 なのに、オッサン病に蝕まれて送った3年間のブランクは、八幡谷の行者だった俺の心をミッフィーちゃんのはじめてのおつかいみたいなものに変化させていた。

 これには驚いた。

 早い話が、俺は自分の体への信頼を失ってしまっていた。
 肉体への信頼が損なわれる年齢、それが50歳なのかと思った。

 こんな軟弱な精神では山など登れない。
 しかしさすがに雨も降ってないのに風吹岩にすら辿り着けずに引き返せるものではない。そこまで軟弱化を極め抜く勇気が出なかった。

 八幡谷は上流部で3つの谷に分かれる。左端は打越峠方面へのハイキングコース、真ん中は横池南稜へ突き上げるマイナールート(道なし)、右端は風吹岩へのマイナールートだ。
 俺は右端の谷の入口で水を飲み、おやつを一口食べてから、風吹岩へのマイナールートへ踏み込んだ。何度となく歩いている懐かしいルートだ。でもこのルートで人と出会ったことはたぶん一度もない。

 ガレた谷を少し登り、左岸の急傾斜を越えたら、地形は穏やかになる。八幡谷上部の3つの谷はみなこうなっている。
 地形がゆるくなると同時に、踏み跡が判然としなくなる。これも共通の特徴だ。心持ちヤブの隙間が広くなっているところを丁寧に見通しながら歩けば、なんとなくルートをたどることができる。

 八幡谷上流部の穏やかな地形

 踏み跡が消えるたびに、またもや俺の心に「迷子になって帰れなくなっちゃうのかな?」といったミッフィーちゃん心理が去来した。
 だが周囲の地形を見渡せば、現在地と進むべき方向はおよそ頭の中で示すことができる。だって知ってるはずの場所だ。
 俺は不安心理を、知識と経験によってなだめながら静かに歩みを進め、やがて谷を詰め切って風吹岩に着いた。
 3年前なら50分で歩いたコースに、1時間15分を要した。

 風吹岩の基部

 3年ぶりの風吹岩には大学生の2人組がいた。
 俺は岩のてっぺんで西宮から大阪へと広がる空間を眺めながら、おやつの残りを全部食べた。

 風吹岩からの眺め

 下りは保久良山へのハイキングコースをのんびり下った。
 保久良山の少し手前に、お気に入りのベンチがある。

 特等席

 ここに寝転ぶと、いつも長くなる。
 失った肉体への信頼を、また1歩1歩山に登ることで取り戻していこう。
 神戸の海を染める夕日を眺めながら、ぼんやりと思った。

 さて俺はこうして50歳を迎えたわけだが、その日から今日までの日々はこんな感じだった。

16日 誕生日、いただきもののアイスケーキ大量摂取
17日 雨の中を大阪まち歩きに参加して全身ずぶ濡れ、夜は翌週講演用パワーポイント220枚製作でほぼ徹夜
18日 寝ずに朝から新幹線で愛知県一宮へ行って銭湯ツアー参加、そのあと懇親会で飲み屋2軒、宿で昏睡
19日 奥三河の山に登るべくローカル線とバスを乗り継いで山奥へ移動、体の異変を感じる。発汗で寝苦しい
20日 喉の痛みと熱発で登山中止、バスと特急を乗り継いで6時間かけて神戸に戻って倒れこむ
21日 体調最悪の中、スーパー銭湯経営者らの勉強会で1時間講演、そのあと懇親会でビール(さすがに1杯だけ)
22日 (本日)両鼻ティッシュ詰めで一歩も外へ出ず、取次からの注文商品梱包作業のみ

 せっかく行った奥三河では1歩も登れず、バスの窓からこんな景色だけ見て帰ってきた。

 出直します

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2012.11.21(水) 不調

 まいはーい。まっちゃんです。
 あかん、ちょっと無理したらまた体調崩した。50代は厳しいな。とにかく寝よう。

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2012.11.18(日) 50

 まいはーい。まっちゃんです。
 おめおめと生きたまま50代になって2回目の朝を迎えようとしております。

 スマンネ。「続きは明日」と書いたままなにかとバタバタして時間がとれず、何人かの方に「はよ続き書かんかい」とお叱りを受けながら1週間以上が経過した。
 俺そのあいだに50になっとったわ、ははは〜。

 誕生日にはいつもと同じく何らの感慨もなかった。
 だが一夜明けた昨日17日、あるアンケートに答えていたら年齢欄に「(  )歳代」という記入欄があり、そこに「40」と書きかけてギクッとした。
 一瞬の躊躇ののち、仕方がないので渋々「50」と書き込んだ。

 こうして俺は50になった。

 んで今日は朝7時から出かけなければならないのだが、今4時40分の夜明け前。2時間しか寝られへん。
 そして帰ってくるのは20日の深夜の予定。
 だから先日の山歩きの話の続きは21日に書きまっさ〜。スマヌ。

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2012.11.9(金) 半世紀

 まいはーい。まっちゃんです。
 まるまる1週間も日誌をさぼった。スマヌ。

 ちょっと奇妙な時間感覚に直面しているのである。
 パラレル感覚とでも呼ぼうかな。

 俺はメモリアル行事が苦手だ。誕生日、クリスマス、父の日、うんたら記念日・・・。まったく興味がない。そこでそういうものは基本的に全部パスしている。
 当然のことながら自分の誕生日もどうでもよくて、過ぎてしまってから気づいたことも何度かある。

 でもこないだ11月5日、知り合いのバーのマスターが「50歳の誕生日&バーテンダー生活30年の特別デーをやるからね」とおっしゃっていたのがちょっと気になって、あまり時間がなかったけど終電ギリギリに顔を出した。

 アモたんで〜す

 他人の誕生日などまったくもってどうでもいいのだが、なぜ気になったんだろうと考えてみた。
 ひとつは、バーテンダー生活30年というところ。これは並大抵の歳月ではなかったに違いない。尊敬に値する。
 もうひとつは、アモーレ八木さんが俺と同い年で同じ生まれ月だということ。俺は今月16日生まれだ。
 つまり地球の歴史の中でほぼ同じ年月を同じ日本で過ごしてきたという共通性がある。

 だがもうひとつ、無意識ながらも決定的に俺の心に響いてきたのは、おそらくは「50歳」という数字ではないか。
 半世紀である。これはひとつの歴史単位だ。
 明治維新や戦後の復興期は知らないけど、高度成長期からパソコン・インターネットの驚異的な進歩をみたこの50年間は、人類史的に見てもとんでもなく高速回転な50年だったことは間違いないだろう。

 たとえば俺がかかわってきた出版だ。
 20年ほど前までは、自分の考えを不特定多数の人に伝えるには、本を書き、100万円以上の金をかけて印刷・製本し、それを持って1軒1軒書店をまわって目立つところに置いてもらえるよう店員に拝み倒し、そしてたまたまその店を訪れた客が偶然その本を手にとってページをめくり、読んでみて面白いかどうかわからないけど直感を信じて読んでみようという博打的な決意のもとにレジへ持って行く・・・という過程を踏むこと以外にはほとんど不可能だった。
 莫大なエネルギーと経費をかけたわりには奇跡的といえるくらいの確率でしか目的が実らないという、雲をつかむような行為だった。
 しかし情報の受け手の側も、マスメディア以外に情報を得るにはそれしかなかったから、積極的に書籍購入という博打に手を出した。
 そこに作り手と読者の、目に見えない真剣勝負とある種の信頼関係が構築されてきた。
 出版の醍醐味はそこにあった。

 だが今は世界中の誰もが、たとえば今の俺のようにハナクソをほじりながら「あ〜ハラ減った」と思ってそれをつぶやけば、1秒かからずに全世界の隅々にまで「あ〜ハラ減った」を伝播・拡散させられるようになった。
 オバマ大統領の重要発言も、俺の「あ〜ハラ減った」も、内容による扱いの軽重なく、まったく平等に、ハナクソをほじりながら瞬時に全世界発信できてしまう。

 夢のような時代だ。
 誰にも平等にチャンスが与えられた反面、アホらしい時代にもなった。

 まあそれはいい。
 そんな激変時代に生きて、半世紀。
 そして残り時間がかなり少なくなったことをしみじみと感じる。
 いやそんなことを日々とりたてて考えるわけではないが、それでも日常の底に、じくじくとそういった感触が横たわっている。

 そんなお年頃だからだろうか。
 アモーレさんの5日の誕生日の11日後に俺も半世紀だな〜と思った時点から、妙なパラレル感覚が始まった。
 パラレル感覚という言葉が適切かどうかわからない。それは、50歳になるまでの11日間に、「もしここでこうすれば俺の余生はこう転び、逆にこうすれば別のほうへ転ぶのかも」といった、「もしも、今・・・」の感覚だ。
 つまり、選択可能な幾筋かの時間軸が平行していて、今、自分の進路をそのどこへ連結するのかによって、50年のあとの人生が決まるのではないか、といった感覚だ。

 しかし考えてみれば、べつに50歳まぎわの11日間だけでなく、人生は選択の連続によって成り立っている。どの年齢、どの時点の、どの選択も、人生を左右するものであると考えられなくもない。
 「この11日」を特別に意識してしまったのは、たんに50歳という年齢へのおびえ、半世紀を生きて残り少なくなった人生を受け入れることへの躊躇に違いない。

 しかし、ちょっとおもしろい感覚でもあったので、その感覚が消えないよう注意しながら、そうっと身を任せてみることにした。

 その感覚が意識されるようになって2日間は、なにかと忙しかった。帰りは連日深夜になり、その疲れた体と静まり返った夜道がまたその不思議感覚に拍車をかけた。
 3日目の昨日は、ようやく雑務が一段落したので、午後から久しぶりに近所の山へ登ってみることにした。

 神戸は後ろに六甲山系が屏風のように並んでいて、俺の部屋からも歩いて数分でいくつかの登山口に行ける。数年前まではその便利さゆえに3日とおかずに山を歩いていた。
 だが腰痛、アトピー、痛風といったオッサン病に見舞われたことで、山歩きは3年ほど前からほとんど途絶えていた。

 ちなみにアトピーは子どもの病気と思われているが、じつはアレルギー体質の人には老化とともに現れる、歴然としたオッサン病のひとつだ。安易にステロイドに頼るとひどい目に遭うことがあるから注意しなければならない。

 最近の俺はアトピーも痛風も出ず、腰痛もましなので、体力回復と下腹対策のためにもそろそろ山歩きを再開したいとずっと思っていた。
 そして人生分岐点のパラレル感覚の今こそ再開するときだ、と俺は一人納得し、ずいぶんごぶさたのトレッキングシューズに足を入れて、登山口へと向かった。

 八幡谷の登山口

 森に足を踏み入れたとたん、落ち葉と菌類の濃厚な匂いが鼻腔に満ちてくる。俺はなつかしく思った。
 今の時期は、暑くも寒くもなく、スズメバチもいなくなって、低山歩きには最適の季節だ。

 八幡谷の森

 俺はぐいぐい森を登っていった。このあたりは道のあるところもないところも、ほとんどの尾根と谷を歩き尽している。自宅の間取りのように地形が頭に入っているので、地図は必要ない。
 だがこのとき俺はふいに、それまであまり感じたことのない一抹の不安をおぼえた。

 ・・・長くなったから続きは明日ね〜。

 11/28の関西てくてく銭湯「生野・三笠湯ツアー」の当日写真とアンケート結果をあげといた。

 あそうそう、明日の吹田ツアーは女性のみ若干名アキあり! めっちゃ貴重だから時間のある人はぜひご参加を。

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2012.11.2(金) ワーフル

 まいはーい。まっちゃんです。
 きのう、ひさびさに阪急六甲でマルコさんがやってるワーフルハウスへ行った。

 マルコさん

 ハロウィン仕様の残りをもらった

 オランダの家庭菓子、ストロープワッフル専門店である。相変わらず下校途中の女子高生らが立ち寄ってはキャピキャピと楽しげに買い食いしていた。
 第1回ふろいこか〜のイベントで出店してもらった3年前は、ストロープワッフルなんて知ってる人は誰もいなかった。ところが最近は大手メーカーも商品化しはじめたし、オランダからの輸入品がコンビニに並ぶようにもなった(キャラメルワッフルという名前)。
 オランダ語では「ワーフル」と発音するらしい。

 まあそれを食べに行ったというより、マルコさんに金を払いに行ったのだが。
 この sairosha.com というドメインのホスティングはマルコさんに代行してもらっている。わしゃコンピューターのことは全然わからへん。

 関西てくてく銭湯の12月1日のツアーが本日から募集開始! 絶景の奈良紅葉ツアーです。
 奈良在住の映画監督、河瀬直美さんがカンヌで最高賞をとったとき、NHKのインタビューで「日本に帰ったら何をしたいですか?」と聞かれ、「勇湯のお風呂に入りたい!」と言ったという、その勇湯に入りますからね。
 ガイドは知る人ぞ知る、かつての当日誌名物企画「まっちゃんの旅先宛てクイズ」の元横綱、奈良在住のてっちゃんだ。ぜひどうぞ〜!

 お申し込みはお早めに

 それと11/10の吹田ツアーは男性は締め切りました。ありがとうございます。
 女性のみ若干名アキあり。こちらもどうぞ〜。

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