メ シ つ き 文 化 遺 産
激渋食堂メモ
岐阜県の渋~い大衆食堂
金光本店 (岐阜市、岐阜駅)
太田屋本店
 ★(岐阜市、岐阜駅)

魚半食堂 (岐阜市、新岐阜駅)
鶴丸 (大垣市、大垣駅)
かめや食堂 (高山市、高山駅)
 
金光本店
岐阜市弥生町13 オレンジ通り弥生 1F
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電話/058-265-3943

【営業時間】11:00~15:30
【定休日】不定休


 岐阜駅から北へ。金神社の横を通って劇場通りアーケードに入り、高島屋を過ぎて弥生町に入ると黄色い看板が左手に見えてくる。
 金光という店は岐阜に数店あるようだ。ここは本店というから一番大きいのかな、と思ったら…。

 ぐっとくるものがある

 中へ入るとウナギの寝床のように細長い店。テーブル4つ、カウンター8席。
 祝日11時過ぎ、開店時間すぐで客おらず。でもあとから次々に来た。
 スマートな感じのおやじさんが一人でやっている。壁メニューは丼物、麺類が500~700円台。
 奥の厨房前のバットにエビ天が見える。岐阜名物であるという天ぷら中華いっとこか。

 
(左)おくぼそい、という新語を思いついた  (右)天ぷら中華750円

 要は中華そばに天ぷらうどんのエビ天が載ったもの。誰でも思いつきそうだが、食堂一般で定番メニュー化されているのは岐阜だけみたい。
 あっさりしゃうゆ味、すっと入る。エビもしっかりしててよし。

 開店30分後には、いかにもオカーチャン的な女性店員さんが登場。そして客席も埋まってきた。人気店だ。
(2016年7月)
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太田屋本店  
岐阜市真砂町9丁目2
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電話/058-251-3555

【営業時間】11:30~14:30
      16:30~20:00
【定休日】日曜日(祝日は昼のみ


 暑い夏の日中に、ブーブー車が走り回る大通り沿いを歩くのはツライ。歩道にアーケードがついてるのが救いだが……ビール飲みたいわい。
 とそこになんと、歴史と伝統と格式を感じさせるレトロ食堂がシズシズと現れたではないか。

 
最初、古い和菓子屋さんかと思った

 天の助けと暖簾をくぐる。
 食堂ではあるが……これホンマ昔の商家の造りやな。奈良あたりで内部見学できるやつ。
 土間に6人がけテーブル1つ。右の小上がり、というか「みせの間」に4人がけ2卓、そして窓際に一人用(これが泣ける)1卓。壁際にはマンガがいっぱいある。
 さらに奥の部屋に座敷が続いていて、テレビがある。

 
(左)奥の座敷方面、客か家人かわからんが人がいる (右)小上がり

 人当たりのよいおやじとおかみさんが迎えてくれる。
 壁のメニューは、うどん類・丼物は300~600円台、中華そば350円、天ぷら中華480円か……安いなぁ。 カレーライス530円や唐揚げ定食800円など、大衆食堂の基本食も揃っている。

 
(左)窓際に一人用小上がり、最高 (右)ビールにチップス

 暑いのでまずはビール大瓶550円。三角チップスがおつまみについてきた。よい店や。
 みそころうどん650円にした。「ころ」はぶっかけ的なもの。
 待つことしばし、やって来たみそころうどんはトマトやレタス、冷奴2切れも入って、肉味噌がたっぷり乗ってる。やわらかく冷たいうどんとからめて……おぉ、なんとこれはうまい。新鮮な驚き、そしてオトク!

 みそころうどん650円

 あとから若い子連れ夫婦が来て座敷に座ると、テレビでしまじろうのビデオが始まった。常連のようだが、持参したのか?
 聞けば、親戚(おかみさんの甥っ子夫婦)だそうだ。おばちゃんちがこんなお店やなんて、うらやましい。その子らも夏休みが待ち遠しいやろな~。

 トイレは台所の横を通っていく、ほんま昔のスタイル。てっきり戦前の建物やと思ったが、聞いたらなんと戦後の建物だという。このへんは空襲でみなやられたらしい。
 とにかく味と良心価格も含めて訪問の価値大。(2016年7月)
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魚半食堂
岐阜市初音町13
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電話/058-262-8562

【営業時間】11:00~14:00
      17:00~20:00
【定休日】日曜日


 信州から18きっぷの帰り道、あまりの空腹に岐阜で下車してなんか食お、せっかくやから駅の近くに渋い食堂ないかな~。
 検索したら「中条きよしご用達」とかで渋そうなんが出てきたけど、駅から遠いとこはアカンで腹減って死にそうやし、もう夜も更けてきたし、ほんでコレどこや初音町って?

 ……気が付いたらバスに乗ってるアホな俺。市役所前で下りたけど、地図でどんどん人けのない、商店の看板ひとつない陰気な住宅地に誘導されてるし、空腹も限界で半泣きになってきた。
 こんなとこに食堂なんかあるとは思えんな。もう何でもエエねんコンビニおにぎりでも~。

 そのとき、真っ暗なクランク状の路地を曲がったところに、なにやら明かりのついた年季の入った建物が、そして小さな暖簾が出ている…。

 
暗くてようわからんけど古い長屋

 そういや魚半って活魚料理屋みたいな名前やけど、看板上部にうっすらと「めん類 和洋食」の文字が見える。

 中に入ると他に客らしき人はおらず、中高年の女性が二人。母娘でやっているみたい。
 そろそろ店じまいっぽい雰囲気が漂っているが、「まだいけますか?」と聞くと、いけますよとの答え。

 薄暗めの店内

 テーブル2つ3つとカウンター席だけの、昔ながらの小さな店だ。おっ、中条きよしの写真がある。やはりご用達は本当なのか。
 壁のメニューを見ると、うどん・そば類がだいたい400~500円台、中華そば400円、丼物500~600円台、そして530円のカレーライスを先頭に洋食系が充実している。ハンバーグも550円、安いなー。

 カウンターのボウルにどろっとした液体がたくさん作ってある。聞くと、洋食のオリジナルソースだとおっしゃる。
 それのかかったソースかつ丼を作ってもらった。

 
かつ丼650円

 デミグラスソースとケチャップを混ぜたようなソースだ。
 ウーム、ハフハフ、うまいっ。空腹が限界でようわからんけどウマイ!

 しかし、いったいここはどこなんや。これを作ってくれた母娘は誰なんや。ワシャ何の因果でこんなとこでハフハフしとんのかバス乗って。
 オモロ。すべてがオモロイわ。最高。
(2015年8月)
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鶴丸
大垣市林町2-30-4
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電話/0584-78-4375

【営業時間】11:00~14:00
      16:00~19:00
      (水曜日は昼のみ)
【定休日】日曜日


 暑い日。大垣駅の北口から5分ほど歩いたところに、何軒かの激渋長屋が残っている。そのうちの1軒がここ。
 年代物のすりガラスの入口戸を開けると、冷房がよく効いていて救われる思い。
 いぶし銀のコンクリ床にテーブル4つほどの時間逆回転空間。奥に座敷がある古いつくりだ。

 
(左)メニューが表に張り出されている (右)郷愁アイテム、緑椅子

 80近いおばあさんが注文を聞きに来て、奥に引っ込んでゆく。一人でやってるのか?
 とにかく暑いよ、まずはビールを……え? 置いてない。残念……。

 メニューは、うどん・きそば・きしめん類が400~750円、中華そば500円、天ぷら中華800円、丼物は700~800円。小ライスで200円、意外と高い。
 しかしこの文化財的な店では拝観料込みと考えるべきだろう。

 で、この暑いのになぜか「カレーなんば」700円を頼んでもーた。

 
(左)子ども用の椅子が二つかわいく並んでいる (右)カレーなんば700円

 やがて、ばあさんが料理を運んできた。「お一人でやっておられるんですか?」と聞くと、料理は奥でご主人が作っておられるそうだ。

 麺がきわめてやわらかい。田舎の年寄りのやわらかさ。カレーは黄みが強い沖縄カレーのような色で、これも田舎の優しい味がする。スパイシーさはほとんどなく、一味を入れて辛みをつける。
 ふしぎとこの空間に合っている、ような気がする。

 他に、小さな子ども連れ夫婦客あり。彼らが頼んだ中華そば定食は、二段重ねの円形の特殊なお重で出てきた。上がめし、下に中華そばが入っている。

 
(左)小さな窓に、小さな白いカーテン (右)小さな手洗い、渋いガラス戸

 味がどうこう値段どうこうより、ここはこの激渋空間での得がたい時間を楽しむべきだろう。
(2016年7月)
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かめや食堂
高山市花里町6丁目28
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電話/0577-32-0746

【営業時間】07:00~18:00
【定休日】不定休


 駅前でバス待ち、そんなに時間ないけど何か食べとこ。駅前から1本東の通り、徒歩3分くらいのとこになかなか渋い店構えの食堂あり。
 テーブル7~8と奥に小上がりもあって、なーんも考えんと落ち着けるザ・食堂風景だ。地元のおっちゃん客がのんびりメシを食っている。店は60歳くらいの夫婦でやっておられる様子。

 
(左)あっちに小上がり  (右)セルフでお茶水飲みホーダイ~

 壁のメニューを見ると、うどん・そば500~700円、丼物650~750円、やや観光地価格か。飛騨ラーメン並550円、これは高山名物ぽいな、とりあえずいっとこか。
 ほか黒板に、豚汁、玉子焼き、ホウレン草などの一品ものが書かれ、オール300円とある。

 飛騨ラーメン並550円

 飛騨ラーメンはしょうゆ味、あっさり系。麺は細めで縮れており、シュルシュルと食べてしまえる。
 ビール頼みたいけど飲んでたら間違いなくバスに乗り遅れる・・・ウーム、もうちょっとゆっくりしていきたかったなぁ~、という旅のヒコトマであった。


(2015年8月)
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