メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
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神奈川県の渋~い大衆食堂 | ||
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三河屋食堂
下町情緒のある横浜橋商店街の、一筋東の裏通りにある。 店内はやや暗め。奥に細長くて、8人がけくらいの長いカウンターと、奥にひとつだけテーブル席がある。 おっちゃん客が一人でカウンターで飲んでいる。昼間っから居酒屋的雰囲気が全開だ。 カウンター上の奥のほうに、おかずのバットや大皿が豪快に重なっている。 ![]() ![]() (左)カウンターから (右)おかず群 わりと愛想のないおばちゃんが二人で調理を分担している。大皿から、菜っぱの炊いたやつと鶏モモ焼をもらい、焼酎お湯割り梅落とし。 ![]() ![]() (左)塩昆布を出してくれた (右)鶏モモうまし 大皿もんの値段はわからんけど、壁メニューを見たらまあ標準的な値段(関西より50~100円ほど高い)なので、そう高くもなかったと思われる。ようはナンボか忘れた。 味はよい。年季の入ったおばちゃんが目の前で作ってくれるもんでマズいものはない。 ![]() 普通にめしを食うのもいいが、どっちかというと昼呑みに適した店かも。近所に1軒あったらえーなー。 (2015年4月) |
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おかめ
横浜の坂道はいきなりだ。エイホエイホと登ったら、山元町バス停の先に小さな食堂が見える。 暖簾の左右にショーケースあり。左側には羊羹・ぜんざいなど主に甘味系のサンプル、右側には麺類・丼物・カレーなどのサンプルが入っている。 それと同時に、この店が紹介された新聞やテレビなどの紹介が貼られている。 これら食品サンプルについている値札や、マスコミ掲載の紹介に書き添えられている文字が、独特の歪み方をしていて味がある(ヘタともいうが)。 ![]() ![]() (左)バス停の先 (右)写真に写っている人の名前を全部書いてある 店内はテーブル4つだけのミニ空間で、70代の気さくな老夫婦が迎えてくれる。 「夫婦で手作り50年」という見出しの新聞記事が壁に貼られているのが目に留まる。それによると豆大福が名物らしい。 「だいたい昼には売り切れちゃう」のだそうだ。そう聞くと豆大福がめっちゃ食いたくなった…。 壁に大きくメニューが明示されている。定食700~900円台、洋食500~700円台と、ややお高め。でもこのあとがちょっと変わっていて、「おかず」として納豆150円~肉野菜いため600円まで16品目。麺類はラーメン類のみ8品目。さらに甘味として、おしるこ・あべ川などが400~500円で6品目。 餅屋または甘味処の発展型食堂が、丼物やうどんなどの和食系を置かずに、洋食と中華を出しているのは珍しいのではないか。 「人気がある」というラーメン400円を注文した。 ![]() ![]() (左)小ぢんまり店内とおかみさん (右)ラーメン400円 ラーメンは素朴な正統派の食堂系。あっさりしている。 味がどうのこうのというより、話し好きで明るい老夫婦のマスコミ取材話を聞きながら、アットホームな雰囲気でめしを食える、というのが魅力の店だ。 (2015年4月) |
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観音食堂
大船駅のすぐ近く。一目見て、これは大船のシンボル的なお店やな~と直感する。 同じ建物に「魚廣」という魚屋さんが背中合わせに店を開けている。この魚屋さんの直営食堂のようで、表のホワイトボードにはこの日刺身にできる魚の名前がぎっしりと書かれている。 中に入ると、渋チープな外観に反して、落ち着いた和風の内装になっている。テーブル4つか5つと小上がり2卓、奥のほうには座敷が見える。カウンターは見えなかったが、後日調べたら座敷の横がカウンター席になっているようだ。 お客がどんどん来て、とても賑わっている。 ![]() ![]() (左)経営母体の魚屋さん (右)一人呑みのじいさまから若い女性グループまで客層広い ![]() ![]() (左)奥に座敷席がある (右)高級感のある小上がり さてリーズナブルな定食や丼物もあるけど、壁一面にびっしりと貼られた魚介系の短冊が気になって仕方ない。せっかくの魚屋直営店やから、このさい大フンパツの豪遊じゃーい。 黒いユニホームの中年女性スタッフが4人もいてチョイチョイと注文しやすいから、なんぼでも頼んでまうわ。 ![]() ![]() (左)刺身5種盛1500円 (右)イサキ塩焼き(時価!)と酒「天青」大820円 ![]() ![]() (左)栃尾あげ焼380円とソラマメ400円 (右)キス天900円 ![]() ![]() (左)かぶサラダ500円 (右)梅干し茶漬け700円 魚屋直営だけあって、さすがにどれもうまい。大阪に比べるとお高い感じはあるが、まあ仕方ないんかな。 くだけた雰囲気の中、いろんな客がそれぞれ楽しげに食べている光景がよいね。 (2015年4月) |
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まりも食堂
店の名前にひかれて息子と行った。彼の妹(ということは俺の娘)と同じ名やからね。 湘南モノレールを湘南深沢駅で下りて、10分くらい歩いた幹線道路沿いにある。 店の外観はいたってシンプル。テントは青色、暖簾も出ておらず、まりも的な装飾は見られない。 店内は奥に長く、カウンター10人くらいいけそう。背後にテーブル3つ。まだ午前中だが、お客はそこそこ入っている。 水やお茶はセルフ。ビール類も自分で冷蔵庫から取るようだ。でも作り置きのおかずケースはない。 見たところ特にまりも的なとこはないな、と息子に言うと、「でもほら、お茶の色が」って。 ![]() ![]() (左)店内 (右)セルフのお茶がまりも メニューはいろいろあるけど、ラーメン(550円)系の種類が多い。そのかわり、うどん・そば類は置いていない。「常盤中華そば」900円、「笛田中華そば」800円、てエライ高いけど何やねん。 丼物は玉子丼750円~、洋食はカレーライス750円~オムライス1000円とは、なかなかええ値段しとんなぁ。定食ものもほぼ900円以上で、大衆食堂にしてはお高めだ。 こういう場合はセコく一膳めし方式でマイ定食を作るとしよか。 ![]() ![]() (左)オムレツ、納豆、めし小、味噌汁で850円 (右)カレーラーメン650円 俺のオーダーは、オムレツ単品400円に、めし小150円と味噌汁150円、さらに納豆150円という内訳になるはずだ。オムレツおいちーわ。 息子の食ったカレーラーメン650円もうまかった。 帰り際、「なんでまりもなんですか?」とおかみさん聞いてみたら、 「父が北海道出身なので」っちゅーことだ。 ![]() (2015年4月) |
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