メ シ つ き 文 化 遺 産
激渋食堂メモ
奈良県の渋~い大衆食堂
日の出屋食堂 (奈良市、近鉄奈良駅)(閉店)
安広食堂 ★(大和郡山市、近鉄郡山駅)
白川食堂 (天理市、櫟本駅)
涌本食堂 (五條市、北宇智駅)

日の出屋食堂 (閉店)
2016年10/21で閉店されました。
レポートは営業当時のものです。
(森田さん情報感謝!)


奈良市角振町5
→地図

電話/0742-22-6198

【営業時間】 10:30~18:30
【定休日】 土曜日


 近鉄奈良駅から賑やかな小西さくら通りを南下し、三条通りを越えたところにあるミニ食堂。
 周囲をぐるっと駐車場に取り囲まれている。バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」まんまやな。「日の出ちゃん、あやうし!」という感じ。

 
(左)正面は「日の出屋食堂」だが側面には「日の出食堂」   (右)中は白くて明るくて、ザ・清潔

 右上写真では広く見えるが、じつは左の壁は大きな鏡になっている。テーブル5卓ほどのこぢんまりサイズだ。
 落ち着いた感じのおかみさんが、静かに注文を聞きに来る。
 メニューを見ると、麺類・丼物はだいたい400~600円台。定食はほぼ600~800円台だが、その横に単品の値段も書いてある。そうかいなホナおかずだけ注文して昼酒いっとこかー。

 
(左)焼き鯖380円   (右)とろろ170円

 
(左)昼間の熱燗380円   (右)玉子焼き380円

 テレビもなく、ゆったりと静かな空間。
 あとから来た中国系の女の子が二人、焼き鯖定食とから揚げ定食を頼んでいる。

 酒をチビチビやりながらガラス戸の外をぼんやり眺めてると、杖を突いた老人、大きな荷物の観光客、ベビーカー、自転車など、さまざまな人々が次々に通り過ぎてゆくのがおもしろい。
 夕方まで通しでやってるので、奈良観光の午後の休憩にも使いやすい。
(2015年2月)
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安広食堂 ★
大和郡山市本町28
→地図

電話/0743-52-2802

【営業時間】 11:00~14:00
【定休日】 土日祝

(らんちゃん情報感謝!)


 近鉄郡山駅から徒歩5~6分、歴史を感じさせる住宅地にふいに現れる。むくり屋根の伝統的な建物だ。地味すぎるたたずまいは観光客を寄せ付けないだろう。

 12時すぎに入っ途端、あとからあとから勤め人が押し寄せてきて、あっという間に満席になった。
 みんなはまず注文を告げてから、おでんをいくつかと、本棚から「美味しんぼ」を取って席に着く。おでんと「美味しんぼ」で、注文した料理を待つ。これがこの店の流儀のようだ。

 
(左)おでんに群がる人々   (右)小上がり2卓

 おかみさんの感じが非常に良い。大忙しなのに、すべての客への気配りを忘れない。水とお茶はセルフだがそのくらいはせんとね。
 一人で来た爺さんはテーブルも片づけてもらえないまま、おとなしくオムライスを待っている。しかもなぜか先にお金を払って。

 メニューを見たら、うどん300円に始まってほとんどのメニューがワンコイン以下やんか。一番高いカツカレーライスで650円。めしは大180~極小100円まで4段階。
 あれこれ目移りしつつ、これにした。

 
カレーチャーハン550円

 いやーこれは本格派やわ。サラッとしてウマウマ。ええやんメッチャええ!

 
(左)から揚げ350円   (右)味噌汁130円

 から揚げ単品は5個にキャベツなどの野菜たっぷり、玉子とみかんまで付いてる。これで350円とはね!
 味噌汁130円も、じゃがいも人参とうふ大根など具だくさん。

 安い、うまい、サービスよい、愛想よいの4拍子が揃った名店だ。混むの当然ね。
 営業時間がたった3時間とは残念。もっと長ければ奥の座敷でダラダラしたいなぁー。

 駅前でもらった「郡山いただきマップ」によると、オムライス550円、あんかけ焼きそば500円が人気らしい。次回はそれ食おっと。
(2015年2月)
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白川食堂
天理市樽町543
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電話/0743-65-4545

【営業時間】 11:00~15:00
【定休日】 日祝


 JR桜井線の櫟本駅から10分ちょっと。奈良から天理への幹線道路沿いにあって、けっこう目立つ。

 
入り口の素朴な暖簾

 昭和ムード全開の店内はそこそこ広くて、テーブルが6つ7つある。おかずケースもそこそこ大きく、終わりに近い時間(14:30)だがまだわりかし残っている。
 お昼だけの店で、おばちゃん一人でやってる模様。

 
(左)余裕の店内   (右)おかずケース

 おかずケースから珍しくタラコを選んで、おばちゃんにチンしてもらう。それとホウレンソウ、小鉢やけどたっぷり。そして、めし小150円、豚汁100円でマイ定食完成~。

 壁のメニューは麺類と丼物だけで、400円、450円、500円、550円、600円の5段階価格でわかりやすい。



 めしは小150円でもてんこ盛り、豚汁は100円だが細かい豚肉とネギいっぱいでオトクだ。でも合計850円いったから、タラコが350円したんかもしれん。案外いくなあタラコ!

 入れ違いに出て行ったオヤジ客のテーブルには、缶ビール3本とスコール2本が残されていた。
 入れ違いに入ってきたオヤジ客は、おかみさんのメル友だった。
 地元のオヤジどもの憩いの場所のようだ。
(2015年5月)
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涌本食堂
五条市住川町165-1
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電話/0747-23-2330

【営業時間】 08:00~20:00
【定休日】 日曜日


 スイッチバックで鉄道ファンには有名な北宇智駅から徒歩数分、国道24号線沿いにある。1字ずつの屋号看板と緑の縞テント、白いオリジナル暖簾がなかなかよろしい。

 おやじさんが一人でやっている。
 店内にはテーブルが5~6卓あるが、カウンター部分に寿司屋みたいな庇がついてるのと、「生ビール」の提灯吊るした外販ブースみたいなコーナーがあるのが特徴的。でもどっちも今は機能していないようだ。

 壁のメニューを見ると、麺類や丼物、洋食が300~600円台だが、ビール中瓶530円はちょい高いなぁ。
 でも隅にあるおかずケースが思いのほか充実していて嬉しくなる。

 
(左)店内   (右)おかずケースは数品のセットものが多い

 おかずケースから、ハンバーグ&玉子焼きと、同行者は焼ジャケ&玉子焼きを選んでチンを頼み、豚汁150円とビール中瓶を注文した。
 せやのに、なんやえらい時間かかっとんな。豚汁いちから作ってんのかな。
 先に焼ジャケと豚汁到着。待たされた豚汁うまし。でもハンバーグがまだ出てこない。チンするだけちゃうん? すぐ食えるんがおかずケースの利点やろ?

 
(左)豚汁150円   (右)焼ジャケ&玉子焼き

 でもおやじさんは何か一生懸命やってくれてるので、楽しみに待った。
 やっと出てきたハンバーグ、キャベツをきざんでレタスや昆布を添えたりしてくれてた。ハンバーグ分厚くてうまいやん! 待った甲斐あったわ。

 
(左)ハンバーグ&玉子焼き   (右)店名入りの立派な灰皿

 おやじさんが言うには、前は無休だったけど、息子の草野球の送迎があるから日曜休みにしたらしい。朝8時からだが、開店前から客が勝手に入ってくるので、店を開けながら作る感じだそうだ。

 全部で1430円だった。ということはハンバーグ&玉子450円、シャケ&玉子300円かな?
(2015年5月)
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