メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
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奈良県の渋~い大衆食堂 | ||
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日の出屋食堂 (閉店)
近鉄奈良駅から賑やかな小西さくら通りを南下し、三条通りを越えたところにあるミニ食堂。 周囲をぐるっと駐車場に取り囲まれている。バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」まんまやな。「日の出ちゃん、あやうし!」という感じ。 ![]() ![]() (左)正面は「日の出屋食堂」だが側面には「日の出食堂」 (右)中は白くて明るくて、ザ・清潔 右上写真では広く見えるが、じつは左の壁は大きな鏡になっている。テーブル5卓ほどのこぢんまりサイズだ。 落ち着いた感じのおかみさんが、静かに注文を聞きに来る。 メニューを見ると、麺類・丼物はだいたい400~600円台。定食はほぼ600~800円台だが、その横に単品の値段も書いてある。そうかいなホナおかずだけ注文して昼酒いっとこかー。 ![]() ![]() (左)焼き鯖380円 (右)とろろ170円 ![]() ![]() (左)昼間の熱燗380円 (右)玉子焼き380円 テレビもなく、ゆったりと静かな空間。 あとから来た中国系の女の子が二人、焼き鯖定食とから揚げ定食を頼んでいる。 酒をチビチビやりながらガラス戸の外をぼんやり眺めてると、杖を突いた老人、大きな荷物の観光客、ベビーカー、自転車など、さまざまな人々が次々に通り過ぎてゆくのがおもしろい。 夕方まで通しでやってるので、奈良観光の午後の休憩にも使いやすい。 (2015年2月) |
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安広食堂 ★
近鉄郡山駅から徒歩5~6分、歴史を感じさせる住宅地にふいに現れる。むくり屋根の伝統的な建物だ。地味すぎるたたずまいは観光客を寄せ付けないだろう。 12時すぎに入っ途端、あとからあとから勤め人が押し寄せてきて、あっという間に満席になった。 みんなはまず注文を告げてから、おでんをいくつかと、本棚から「美味しんぼ」を取って席に着く。おでんと「美味しんぼ」で、注文した料理を待つ。これがこの店の流儀のようだ。 ![]() ![]() (左)おでんに群がる人々 (右)小上がり2卓 おかみさんの感じが非常に良い。大忙しなのに、すべての客への気配りを忘れない。水とお茶はセルフだがそのくらいはせんとね。 一人で来た爺さんはテーブルも片づけてもらえないまま、おとなしくオムライスを待っている。しかもなぜか先にお金を払って。 メニューを見たら、うどん300円に始まってほとんどのメニューがワンコイン以下やんか。一番高いカツカレーライスで650円。めしは大180~極小100円まで4段階。 あれこれ目移りしつつ、これにした。 ![]() いやーこれは本格派やわ。サラッとしてウマウマ。ええやんメッチャええ! ![]() ![]() (左)から揚げ350円 (右)味噌汁130円 から揚げ単品は5個にキャベツなどの野菜たっぷり、玉子とみかんまで付いてる。これで350円とはね! 味噌汁130円も、じゃがいも人参とうふ大根など具だくさん。 安い、うまい、サービスよい、愛想よいの4拍子が揃った名店だ。混むの当然ね。 営業時間がたった3時間とは残念。もっと長ければ奥の座敷でダラダラしたいなぁー。 駅前でもらった「郡山いただきマップ」によると、オムライス550円、あんかけ焼きそば500円が人気らしい。次回はそれ食おっと。 (2015年2月) |
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白川食堂
JR桜井線の櫟本駅から10分ちょっと。奈良から天理への幹線道路沿いにあって、けっこう目立つ。 ![]() 昭和ムード全開の店内はそこそこ広くて、テーブルが6つ7つある。おかずケースもそこそこ大きく、終わりに近い時間(14:30)だがまだわりかし残っている。 お昼だけの店で、おばちゃん一人でやってる模様。 ![]() ![]() (左)余裕の店内 (右)おかずケース おかずケースから珍しくタラコを選んで、おばちゃんにチンしてもらう。それとホウレンソウ、小鉢やけどたっぷり。そして、めし小150円、豚汁100円でマイ定食完成~。 壁のメニューは麺類と丼物だけで、400円、450円、500円、550円、600円の5段階価格でわかりやすい。 ![]() めしは小150円でもてんこ盛り、豚汁は100円だが細かい豚肉とネギいっぱいでオトクだ。でも合計850円いったから、タラコが350円したんかもしれん。案外いくなあタラコ! 入れ違いに出て行ったオヤジ客のテーブルには、缶ビール3本とスコール2本が残されていた。 入れ違いに入ってきたオヤジ客は、おかみさんのメル友だった。 地元のオヤジどもの憩いの場所のようだ。 (2015年5月) |
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涌本食堂
スイッチバックで鉄道ファンには有名な北宇智駅から徒歩数分、国道24号線沿いにある。1字ずつの屋号看板と緑の縞テント、白いオリジナル暖簾がなかなかよろしい。 おやじさんが一人でやっている。 店内にはテーブルが5~6卓あるが、カウンター部分に寿司屋みたいな庇がついてるのと、「生ビール」の提灯吊るした外販ブースみたいなコーナーがあるのが特徴的。でもどっちも今は機能していないようだ。 壁のメニューを見ると、麺類や丼物、洋食が300~600円台だが、ビール中瓶530円はちょい高いなぁ。 でも隅にあるおかずケースが思いのほか充実していて嬉しくなる。 ![]() ![]() (左)店内 (右)おかずケースは数品のセットものが多い おかずケースから、ハンバーグ&玉子焼きと、同行者は焼ジャケ&玉子焼きを選んでチンを頼み、豚汁150円とビール中瓶を注文した。 せやのに、なんやえらい時間かかっとんな。豚汁いちから作ってんのかな。 先に焼ジャケと豚汁到着。待たされた豚汁うまし。でもハンバーグがまだ出てこない。チンするだけちゃうん? すぐ食えるんがおかずケースの利点やろ? ![]() ![]() (左)豚汁150円 (右)焼ジャケ&玉子焼き でもおやじさんは何か一生懸命やってくれてるので、楽しみに待った。 やっと出てきたハンバーグ、キャベツをきざんでレタスや昆布を添えたりしてくれてた。ハンバーグ分厚くてうまいやん! 待った甲斐あったわ。 ![]() ![]() (左)ハンバーグ&玉子焼き (右)店名入りの立派な灰皿 おやじさんが言うには、前は無休だったけど、息子の草野球の送迎があるから日曜休みにしたらしい。朝8時からだが、開店前から客が勝手に入ってくるので、店を開けながら作る感じだそうだ。 全部で1430円だった。ということはハンバーグ&玉子450円、シャケ&玉子300円かな? (2015年5月) |
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