「ささがなるの自然」トップさいろ社ホーム

ささがなる日記




Diary from Sasaganaru
by Yuko


私が住んでいるのは、東だいせんの笹ヶ平(ささがなる)というところ。
大山・烏ヶ山から伸びる尾根の上にあたります。
ひゅ〜るり〜、ひゅ〜るり〜ららぁ〜。



2008.10.31(金) 野生の記憶

冬を告げる花、リンドウです。

大阪で生まれ育った私は、
この地に来るまで野生のリンドウを見たことがありませんでした。
初めて見つけた時の感動は、今でもはっきり覚えています。
それは道端でまるでいくらでもあるかのように、
無造作に生えているようにみえました。

花屋さんで売られているような立派な太い茎ではなく、
弱々しく細い茎がまるで地を這うような姿でしたが、
その先にしっかりついた小さな青い花がたたただうれしくて、
その時私は、数本の花を摘んで食堂に飾りました。

次の年、
同じ場所を楽しみにしてみたら、
その場所の環境が少し変わっていて、花が減っていました。
あたりを探しても他にはどこにも見つからず、
そこはわずかに生き残っていた数少ない場所だったと気づきました。

その次の年には、その場所の環境は相当変わっていて、
もうそこにはほとんど咲いていませんでした。
私は「確かにここに咲いていたんだ…」とやっと細い根をみつけ、
それを近くの人目につかない場所に移植してみました。

今はその場所で、
毎年小さいながらもひっそり咲いてくれています。
私はそれがただただうれしくて、
今ではとても花を摘めなくなってしまっています…。

 これはまたその分身…今年初めて咲きました

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.29(水) 植生

この地にやってきたばかりの頃、
一番最初に植えてみたのがカキとイチジクでした。
それは単に、自分の好物だったから・・・。
そんな甘い動機の前に、低温と積雪と強風は容赦なく襲いかかり、
結局どちらも育たなかったのでした。

我が家が標高730メートルを超えてブナ帯にあるということ、
日本海に直面する多雪地帯の尾根にあること、冬は氷点下10度を超えることがあるなど、
地形や気象条件などいちばん大切なことを何も考えずに、
園芸気分で的外れな果樹など植えてみていたわけで・・・。

土地本来の植生を知ることの大切さを思うようになったのは、ここ数年のことです。
そして今は、この土地に残された自然がつくってくれためぐみの小さな果実たちを、
季節にほんの少しずついただくことが楽しみになっています。

 
(左)でもやっぱり柿…おいしいんだなぁ    (右)下界からのおめぐみ(富有柿)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.28(火) 秋土用

午前中冷たい風でした。

 笑っているように見えた雲(午後5時7分)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.26(日)  鹿犬

二年前のお月見の頃、
突然大きな犬が一頭、近くの笹やぶから出現しました。
ガリガリに痩せた長い手足のその犬は、ベージュ色の細長い尻尾を完全に内股にしまいこみ、
時々笹やぶから姿を現しては、まるで鹿のようにあたりを警戒していました。

トミコと名づけたその犬は、
その後一ヶ月以上もかかって私のことを大好きになってくれましたが、
老犬のように見えた外見とは違って、しぐさと歯はまるで甘えん坊の子どもでした。

繋がれの身となり平穏に暮らしている現在ではありますが、なぜか表情はいつも困り顔です。
もしかすると、長すぎる手足とハンター犬の本能をもてあましているのかもしれません…。

 トミコ(推定3才)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.25(土) 秋の群集

アトリは群れで生きる渡り鳥です。

なぜ群れるのか…そんなことを考えることもなく、
はじめて大きな群れを見たときのこと、
それは小さな鳥の集まりというよりも、
まるでそのものがひとつの巨大な生物のように、
うねうねとうねりながら木々のこずえを移動していきました。

それをぽかんと口を開けて見ながら、
おそらくこれは私などが知る何千年も前のもっと前の
太古の昔から延々と繰り返されてきたことで、
天と地と渡り鳥たちの儀式のようなものではないかと、
そう思った瞬間から、
その光景がとても神聖なものに思えたのを覚えています。

やがて舞い降りて出会う時には一羽ごとに違うかわゆい小鳥さんなんですけどね…

 アトリ

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.24(金) 風神

風邪をひいて休んでいた仕事仲間が無事に復活してくれました。

山も昨日は強風だったので、
たくさん葉が落ちてしまいましたが、
例年より暖かい日が続いていたので、これからが紅葉本番となりそうです。

 西条柿

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.23(木) 元・黄金の犬

我が家には現在3頭の雑種犬が暮らしています。
みんなばらばらの生まれですが、なぜか女系家族です。
これは最年長のフク…ささがなる生まれです。
去年、母犬のイチが昇天したため自動的に順位が繰り上がりましたが、
13才を過ぎてますます細くなり、
自慢の金髪でかろうじてキツネ犬としての威厳を保ってはいますが、
お風呂に入るとまるで何かの干物のように見えてしまいます。

 生まれたときから臆病でした…

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.22(水) かかし

午後から強風でした。

我が家の人間は二人だけですが、
もう一人大切な家族がいて、
強風の中でも黙々と仕事をしてくれています。

 体の硬いノリオくんです…

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.21(火) じぶんの日

欲しかった絵本が届きました。
いつからか
絵本が自分への誕生日プレゼントになっています。

 あべ弘士センセの絵の前でも身動きとれず…

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.20(月) 無花果

私は果物が大好きで、
中でも何がいちばんかと聞かれると、
一位がイチジク、二位がカキ…
秋生まれだからでしょか。

好物を目の前にすると、
まるで冬ごもり前のツキノワグマがその場で同じものばかり食べ続けてしまうように、
私もまた次から次へと食べ続けてしまいます。

だけど私は人間で、
冬ごもりのために太る必要は、ない…。

それでもまだ食べ続けてしまう、
おいしい果物の吸引力はすごい。

 身動きのとれない状態…

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.18(土) 繭の朝

夏は4時ごろから明るくなっていた朝も、
10月にもなると6時をすぎてからやっと日の出を迎えます。
私の部屋は東向きに大きな窓がありますが、
窓を開けると日本海からまぶしい光とともにお日様が昇ります。

窓にはカーテンではなく障子(しょうじ)をはめこんであります。
私は子どもの頃からねぼすけでしたが、
今はこの障子越しに部屋にしみ込んでくるようなあたたかくてやさしい光が好きで、
たいていは障子の向こう側のお日様とともに、内側でもごそごそと動きだしています。

部屋の中は、まるでカイコの繭(まゆ)のような感じ…。
ぼんやりとしたあったかい光にくるまれて、だらしなく布団の中で本を読んだり、
紅茶を飲みながら写真の整理をしたりしてひとときを過ごします。

やがて光が分散し空全体が明るくなる頃、犬のトミコがおうんと鳴いて、
私の幼虫気分の朝は終わりを告げ、
人間世界の一日が始まります。



 「いきものたち」の「うぐいす」「あまつばめ」に写真追加しました。

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.17(金) 高原の旅鳥

今年最後のノビタキたちです。
これから海を渡り、南の国へ旅立ちます。
どうぞごぶじで…。

 シッカリトブンダジェ。(アイヨ…)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.16(木) 便追

ビンズイを初めて見たのは、
20代の夏、旅先での長野県の霧ヶ峰高原でした。

買ったばかりの小さな双眼鏡の中に、
オリーブの背中をした鳥がきらきら光って見えたとき、
それまで草色ばかりだった草原が波打つようにざわざわと動きはじめたこと、
今でも忘れることができません。

あれから20年、
今ここでこの鳥に、年に一度でも出会えることは、
私にとってのひとつの小さなしあわせです。

 ビンズイ

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.15(水) 満月

今夜はまぶしいほどの光です。
一年前のお月見の頃に我が家に迷い込んできた犬のツキコが、
夕暮れ時に東からのぼる大きな月をしみじみ眺めておりました。

でもそんなことにはおかまいなしに、お月様はぐんぐん高い場所にのぼります。
思えばこの繰り返しをいったい何億年繰り返してこられたのでしょか。
一瞬気が遠くなって闇の渦に吸い込まれそうになるけれど、
今このお月様に照らされているかぎり、
ツキコも私も確かにここに生きる小動物なのだと思うのです。

 月とツキコ

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.13(月) お月様

少し遅い私のお月見です。
道ばたで立ちつくして見ましたので、
立見月(たちみづき)…と名づけました。

 午後5時30分

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.12(日) 古名はクル

お山の動物もわたしも大好きなシバグリの実です。
お家の裏山で拾われたものをたくさんいただきました。
小さな実の入った袋の中にはいろんなざわめきがつまっていました。

この小さな実たちが山ですごした長い時間の流れと
お日様や土や水の動きと
虫や鳥や動物たちの声と
風に揺れる葉の音と

そしてこの実を落とし続けている、母なる大樹のやさしい姿。
(そんなこと考えながら…いただきます)



最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.11(土) 糞の記憶 

枯れた鳴き声と
アオサギにしては小さな白いフンを残して
その幼鳥は去りました

 まるで目玉おやじ…

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.10(金) 大山と

秋空の下の牧草ロールたち

 頭にちいさなお花畑乗せて…

 (「いきものたち」更新しています)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.6(月) 岩燕

空から空へイワツバメの群れ

 今朝の大山(午前8時02分)

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.3(金) くものはね

烏ヶ山(からすがせん)から飛び立つカラスの雲

 午前8時04分

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.2(木)  溝蕎麦

みぞそばのお花畑のまんなかです

 イナゴ一匹隠れてます…


最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


2008.10.1(水) 谷空

渡りゆく雲を見送る



最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ


過去の日記です
2008年 9月8月7月6月1〜5月
2007年 7〜12月6月3〜5月
2006年 10〜11月5〜8月1〜4月
2005年 10〜12月7〜9月5〜6月1〜4月
2004年 8〜12月7月6月5月4月3月2月
2003年 12月11月10月9月8月7月6月5月4月

最新の日記へ「ささがなるの自然」トップ