ちょっとした旅ホーム
米子

yonago
(鳥取県米子市)

中海を見下ろす城跡


2007.7.21〜22
米子には中学時代の大山登山以来何度か来ているが、ゆっくり歩いたことはない。
今回も旅行の中継で泊まっただけだが、時間があったのでウロついた。
そしたら、なかなかよいところに出くわした。

(旅行から2年近く経過してから書いています。記憶にあやふやな部分が多くてスマヌ・・・)

夕方の米子で

 米子に着いたのは夕方5時をまわっていた。
 宿に荷物を置いて、例によってタオルと石鹸だけ持ってすぐに出た。駅前から見て北のほうにある旧加茂川周辺が旧市街らしいので、そっちのほうへ歩いてゆく。

 
(左)本通り商店街、もう閉まっている   (右)旧加茂川、小橋が多い

 川を挟んで商店街と場末のスナック街が背中合わせになっている。
 橋のひとつに、こんなお地蔵さんがあった。こんなポーズは見たことがない。

 

 少し離れたところでカメラを出そうとしていると、スナック街方面からふらふらと、やたらスカート丈の短い若い女性が歩いてきて、この地蔵に手を合わせ、水をあげはじめた(左上写真)。
 彼女はどきっとするような美形だった。しかし、なんとなく深い事情があるようなケハイが漂っていた。大きなカバンも意味深だ。日本人ではないかもしれない。

 彼女はカメラを持った俺に気づくと、黙ってすっと横に移動した。
 俺は気になりながらも声はかけられず、心の中で「強く生きるんだよ」と念じながら彼女を地蔵前に残して、クソオヤジ恒例の銭湯探索へと向かった。

 その先で旧加茂川は鉤型に曲がり、商店街と位置が入れ替わる。

 
(左)古い洋館と日本家屋が並んでいる    (右)昔ながらのオモチャ・駄菓子屋さん

 
(左)この看板が激渋    (右)狭い板塀の路地を行く自転車の高校生

 
(左)6つの寺が並ぶ寺町    (右)弁天湯登場

 
(左)さらに狭い路地を抜けて・・・    (右)日の出湯のある通り

 日の出湯、残念ながら定休日

 お目当ての日の出湯は残念ながら休みだった。いちおう調べていたのだが、定休日が変更されていた。
 そこで、さっきの弁天湯に戻って、お湯に浸かった。どんな銭湯だったか忘れた(たぶん普通の感じだったと思う)けど、この日もあっちこっちをよく歩いたので、たいへん極楽であったことは言うまでもない。

 ちなみに、日の出湯はその翌年に再訪して入った。レポートこちら

 風呂上りは、暮れゆく旧加茂川沿いの土蔵群を眺めながら駅周辺へ戻った。
 さほど見ごたえのある古いまちなみが残っているわけではないが、今あるものを最大限、観光資源として活かしていこうという姿勢には好感を覚える。
 しかし川の対岸(俺が歩いているほう)は交通量の多い道路なのが残念だ。

 
(左)海運が盛んだった江戸期に米子の中心地だったもよう    (右)風情を復元しようと試みられている

 
(左)ナマコ壁の土蔵もある    (右)どでかい岩ガキ

 駅近くの居酒屋で岩ガキなどを食い、宿に戻って寝た。

朝方の米子で

 この日も予定が目白押しだったが、米子城跡がなかなかエエという話を聞いたので、早起きして行ってみた。
 米子駅の南、新しい加茂川沿いに中海方面へ向かう。この道は「彫刻の道」とかで、いろいろおもしろい彫刻が並んでいる。でも最近こういうのがどこでも多いなあ。

 
(左)加茂川沿いの彫刻の道。正面丘の左側が城山    (右)城山拡大、石垣が見えている

 
(左)赤い橋は国道9号線、その向こうは中海だ    (右)不動明王などがたくさんある

 赤い橋のたもとで国道9号線に出ると、向かいの山に登山路が見える。ここだな。
 うっそうと茂る森の中を登り始めると、右上写真のような石像石仏がたくさん現れる。けっこう濃厚だ。
 しかし朝っぱらとはいえ夏は暑いぞ。早くも汗まみれになりながら10分かそこら登ると、石垣が見えてきた。

 
(左)古木が茂る。朝からセミ鳴きまくり    (右)石垣が現れた

 
(左)おお! 正面に立ちふさがる石垣にちょっと感動    (右)その左手から入城だ

 
(左)そしてあの上が本丸だな    (右)出た!


むおぉーー、中海!

米子の町も丸見えだ

 いやー、まいったぞ。
 むさくるしい森を抜けると神秘的に石垣が現れ、そして一気に天空へ突き抜けるかのごとき展望がドラマチックに広がる。これは予想をはるかに上回る素晴らしいところではありませぬか。適度に荒れた感じがまたタマラン。
 本丸跡は1本の木も生えておらず、土段だけの完全なペッタンコ。ほしいままの見晴らしだ。

 残念ながら大山方面は曇っていたが、晴れていたら日本海へ長く尾を引く裾野から頂上までが全部きれいに見えるに違いない。

 大山方面。竜巻か?

 市街地からちょこちょこっと登るだけで来れるし、ここはまったくもってオススメだ。とくに、城が消えたまま何も作られず、公園として整備されすぎていないのがよい。汗かいて登ってもオツリが来る。
 米子市の観光関連の人々には、ここに天守閣を復元したり、車道を作って公園にしたりしないように、くれぐれもお願いしておきたい。この雰囲気は米子の宝ですよ。

 下りは市街地側へ。こっちには駐車場があった。
 市街地を歩いて宿に戻り、荷物を持って米子駅へ。今日もまた山陰の旅は続くのであった。

 
(左)大満足で下りて城山を振り返る    (右)駅へ行く途中に前を通った米子湯

 米子駅前にある銀河鉄道のモニュメント

 おしまい。(記:09.4.28)
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