ちょっとした旅ホーム
敦賀チョイ散歩---メーテルの悪夢

(福井県敦賀市)

 日帰り出張で敦賀へ。夕方4時すぎに仕事が終わったので、駅のコインロッカーに荷物を放り込んで、港のほうを歩いてみた。
 雪国だけあって、道路の中央には雪を解かす水の出てくる穴が並んでいる。これ見るの久しぶりだわ。

 アホの一つ覚えで恐縮だが、例によって銭湯つなぎ歩き。敦賀には3軒の銭湯があり、ちょうど駅から漁港までの2km弱の間に点在する。
 敦賀の商業的中心ともいうべき平和堂を過ぎ、次の道を右(北)へ曲がってしばらく行くと、サフラン湯がある。チープな平屋建てにタイル外装の、わりと好きなタイプ。表通りから脱衣場の安っぽい天井が見えている。
 そこから1本西の道を5分ほど歩くと、敦賀温泉。こちらはどっしりしたビル銭湯。

   (左)サフラン湯  (右)敦賀温泉

 駅から離れるにしたがって街がひなびてくる。それにともなって潮の香りが強くなる。
 敦賀温泉から北上すると、間もなく船だまりに出る。水路にボラがたくさん泳いでいる。
 漁港に出てフト左を見ると、3軒目、千鳥湯。出ましたねぇ、この時代がかった外観。そして壁が真っ赤!

   (左)もうすぐそこが海  (右)千鳥湯

 とにかく今日のお風呂はこの千鳥湯に決定だ。でもその前に少し港の周辺を散歩して、ちょっとは汗をかいておこうかなと。

   
 (左)港大橋の手前、日本海側最古の石積み灯台だそーな  (中)夕方はカラッポの魚市場  (右)江戸時代初期から続く酒蔵

   
 (左)古い倉庫群   (中)マブタつき(?)の窓がおもしろい倉庫   (右)さすが漁師町、母と娘が岸壁で釣りしてます

 歩き回ってたら腹が減った。そば屋でそばを食う。平たいそばで、なかなかうまかった。
 さて、千鳥湯だ。おっ、古風な外観に似合わず浴室は全面改装ピッカピカだった。レポートこちら

 風呂上がりはぶらぶら歩きで駅のほうへ戻る。
 アーケード商店街がかなり長く続いている。店はハヌケ、歩く人影もきわめて薄いが、アーケードだけは不釣合いにドエラく立派。地方都市の常識ではちょっと考えられない。
 ははあ、敦賀は原発の街だからなあ。こんなところでアメをしゃぶらされてるわけか。

   
 (左)わりとどっしりした建物が目立つ  (中)気比神宮。日本三大木造鳥居だそうで  (右)上等なアーケードの過疎空間

 道沿いに、なにやら不思議な銅像がポツンポツンと並んでいる。ハハア、これか。敦賀在住の知人が「敦賀の恥」と言っていたやつだな。
 敦賀開港100周年の記念事業で、敦賀市が「港の町」「鉄道の町」であることを象徴して、「宇宙戦艦ヤマト」と「銀河鉄道999」のモニュメントが道沿いにズラ〜ッと並べられたそうだ。んで、これがソレ。
 (僕は松本零士の漫画はあまり好きじゃなくてテレビアニメも見なかったので、どれがどれに出たのかよくわからないんだが)

   
 (左)スターシャ(ヤマトだったか?)   (中)こいつはたしか999に出てきた?   (右)メーテルは知ってる。999ですよね

 鳥取県の境港にもこんなふうに、ゲゲゲの鬼太郎に出てきた妖怪たちのモニュメントが並んでいる。境港は水木しげるの故郷であり、妖怪にちなんだ土産物屋が軒を並べて大いに賑わっている。並べられた妖怪たちは小さくてかわいいので、観光客はニコニコほほえみながら妖怪たちを順々にさわりながら歩き、写真を撮る。

 ところが、敦賀は松本零士とは何の関係もないらしい。
 そしてここに並べられたモニュメントはみなデカくてブキミだ。なんとなく祟られそうで、触る気になれない。
 さらに、境港との決定的な違い、それは観光客が一人もいないことだ。

 おそらく、ここにも原発マネーがかかわったであろうことは想像に難くない。
 敦賀の子どもたちが妙な夢にうなされないことを祈る。

 さて、途中よさげな居酒屋が数軒目に付いたが、帰りのことを考えて、駅近くの「まるさん屋」へ。魚屋がやってるみたいだが、中は意外にもオオバコ店で、外来客向けっぽい感じ。
 まあとりあえず刺身盛り合わせ並と、敦賀名物・サバの浜焼きを食う。さすがに一人でサバ1匹まるごと食ったら、食道から胃袋にかけてアブラギトギトになった。

  
 (右)駅から2分、まるさん屋   (左)サバの浜焼き、食いさし写真でスマヌ

 帰りは、予定していた普通列車に結局乗り遅れ、最終の特急サンダーバードで帰ることになった。
 が、前の列車が敦賀駅を出てすぐにイノシシをはねたらしく、イノシシ撤去作業のために1時間以上、駅で発車待ちをさせられた。銀河鉄道999のくせに意外とどんくさい。
 でも、なんとかギリギリで神戸線の最終に間に合って、帰り着くことができた。(2004年5月22日)

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