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| 東京つぶれ旅 (2004年5月14〜16日) |
| 土曜日に新宿で仕事(某看護イベントで講演)の予定だが、東京の銭湯めぐりをしたくて金曜日から行くことにした。 出発前夜、さてどこの銭湯に入ろうかな〜とインタネ検索。すると東京の銭湯組合のHPは充実しているし、マニアの方々のHPもいろいろあるしで、興奮して見てたら朝6時になっちゃった。 あわてて寝たけど、8時前に電話がかかってきてそのまま眠れなくなり、結局2時間睡眠のまま東京へ行くハメに。 東京へ着いたのは夕方4時前。やっぱりまずは黒湯でしょう、と黒湯のメッカ・大田区の蒲田へ直行。半年前に入った辰巳温泉より黒いとの噂の女塚浴場へ。 辰巳の前を通って、駅から1km以上は歩いたな。古めかしい面構えの伝統建築銭湯だ。 ![]() ザ・東京銭湯! (左)は半年前に入った辰巳天然温泉、(右)が今回入った女塚浴場 ニス仕上げピッカピカの超美しい脱衣場は、ドォーンと高い格天井、チュドーンとぶっとい大黒柱、そして浴室はズガーンと広い2段式天井、そして出ましたデデーンと富士山のペンキ絵。ひゃっほーぅ、ハナのミヤコだぁーーいとおきょおぅ! しかしまー笑ったね。何このお湯、相変わらずのマックロケ。透明度は2cmあれへん。ナーンモ見えへん。 堆積物の腐食層から湧いてくるから黒いということらしいが、それにしてもこれ以上黒い液体は墨汁かイカスミくらいしか思い浮かばんな。 さらに笑ったのは湯の温度。温度計を見ると「51度」を指してるがなははははは〜。もー無茶苦茶。ヤケドするっちゅうねん。(女塚浴場の詳細はこちら) さて、次は浅草〜南千住のディープゾーンを散策しつつ名銭湯群を見て回ろうと思っていたのだが、眠いうえに女塚の熱湯風呂でかなり満足してしまったので、歩き回るのがめんどくさくなってきた。それに人が多いんだよ京浜東北線。 予定を変更して、「キングオブ銭湯」の誉れ高い、北千住の大黒湯をとりあえず見に行くことにした。 JR常磐線、北千住駅から歩いて10分あまり。 夕暮れの下町にさん然と輝くキングオブ! うーむ・・・たかが風呂にここまでやるかの本格的ゴリッパ寺社建築だ。馬鹿だね東京のやつぁあ。 アイアム・チャンピオン。私は誰の挑戦も受ける中がどうなっているのか入って見たかったが、この近辺には名銭湯が目白押しのようだし、せっかくだからもう1軒くらい見てみるか。 大黒湯から一番近そうな徒歩数分の梅の湯へ。もうほとんど日が暮れかけている。 こちらもまたお江戸ばりばりの伝統型だが、道路に面して威風堂々とそびえる大黒湯とは対照的に、商店街の外れあたり、だんご屋の角から引っ込んだ路地の奥にひっそりと佇んでいる。渋い。ひたすら渋い。 ![]() (左)だんご屋「かどや」の奥っちょ(左のほう)に煙突発見 (右)梅の湯の玄関。ちょいとごめんよ、てな しかし腹が減って死にそうだ。とにかくなんか食おう。 この通りは「宿場町通り」というらしい。飲み屋や商店が混在するが、金曜の夜のため、よさげな店は大繁盛。 比較的すいている韓国料理屋へ入り、キムチやら冷麺やら食って、ビール飲みまくる。店の主人はコリアン系なんだろうが、東京弁をしゃべっているのが不思議でしょうがない。だって関西のコリアンはみな関西弁だからなぁ。・・・ん? 飲んでいるうちに寝そうになった。いかん、風呂で目を覚まそう。さっきのどっちか悩みに悩んだすえ、少なくともキングオブ銭湯はつぶれる心配はないだろうから次回の楽しみに置いとくことにして、梅の湯へ。 脱衣場の照明は控え目で、なにやら湯治場っぽい雰囲気。でも基本構造は女塚浴場に似ている。これが東京銭湯の伝統的な様式なんだな。お湯も熱い。ただし富士山のペンキ絵はなく、関西にもよくあるモザイクタイル絵だ。 それにしても、大黒柱はもちろん、梁に使われている材木がすごい。こんな木、今じゃ屋久島にでも行かないとないんじゃないか。番台のおばちゃんによると築70年、ゆがみも腐食もまったくないそうだ。(梅の湯の詳細もこちら) 脱衣場はなんとなく湯治場の風情湯上がり、高〜い天井をボンヤリ眺めていたら、おばちゃんが『1010』(せんとう、と読む)という雑誌のバックナンバーを3冊くれた。東京の銭湯組合が出しているPR誌だ。ほぉーこれがね。嬉しいな〜。 そのあと同じ足立区内の某友人宅を訪ねる。冷蔵庫にギッシリ日本各地の地ビールを取り揃えてくれていて、全部飲めという。もうほとんどグロッキー状態だったが、せっかくなので片っ端から干していく。南信州ビールというのがけっこうウマかった。 翌朝、いきなり疲労困憊状態の目覚め。仕事は11時集合だが、その前に朝風呂でアルコールを抜かないとな。都心で唯一、早朝風呂をやってる御徒町の燕湯へ。 ここはやや小ぶりな銭湯だったが、やはり伝統建築、熱湯風呂、そして富士山。浴室は明るくて湯も澄み切っていて、気持ちいいったらありゃしない。(燕湯の詳細もこちら) 山手線の内側で、朝6時からやってますヒゲを剃り、熱い湯でビシッと体を締めて、地下鉄大江戸線に乗って西新宿へ。200人あまりの医療職に向かって1時間半しゃべる。以前は「カゲキ」と言われたが、最近じゃ「癒し系」って言われるんだよな。 仕事を終えた後は軽く飲んで、新宿界隈の小さな銭湯にでも行ってからホテルで休もうかと思っていたが、すぐに2次会に突入し、そのまま歌舞伎町引き回しの刑に処されて、気がついたら僕は5軒目の飲み屋の便所で吐いていた。 以後の記憶は消えている。 翌朝目覚めたらホテルのベッドで寝ていた。ふとベッド下の床を見ると、僕をここまで運んでくれたらしき人が2人、雑魚寝している。ス、スマヌ・・・。 1時間半の講演をするだけに2泊3日を費やした東京の旅もこれで終わり。エネルギー消費は遊びが仕事のおよそ20倍にのぼったと思われる。 新幹線で神戸に帰り、夜になってから灘区のまや温泉へ。 おー、このぬるい湯はまさしく関西のお湯。帰ってきたなぁ〜。 1時間以上もダラダラ過ごし、閉店ぎりぎりに出て、夜の神戸の坂をぶらぶら下っていった。 (終) |
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