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●これはすごい本だと思います。夜10時過ぎに読み始め、途中でやめることができず4時ごろまで一気に読みきりました。久しぶりのことです。(朝日新聞記者)
●怒りに震えながら一気に読みました。「正直者がバカを見る」裁判のしくみをぜひ変えたい、変えてもらいたい。もっともっと世間にアピールしなければ・・・。(主婦)
  医 療 裁 判

長尾クニ子著 

定価:本体1800円+税 
体裁:四六判・上製・280頁
発行:さいろ社
「植物状態の洋子を殺してワシも死ぬ。
でもその前にあの病院事務長だけは……
ワシらは虫けらじゃない」

(被害者の父の言葉)


著者から読者へ/長尾クニ子


新聞・雑誌で紹介されました!
救急車で運ばれた中学生の洋子ちゃんは、
回復寸前で人工呼吸が止まっていた。
器械の故障なのか、それとも・・・。
13年をかけて「逆転完全勝訴」にたどりついた
その父親と家族の血みどろの闘いを通して、
日本の医療裁判の実態と問題点を検証する。
著者:長尾クニ子

1938年、愛媛県北宇和郡
(現在は宇和島市)生まれ。
みかん農家で百姓15年、パン屋のおばちゃん10年。
1982年5月7日に神戸で交通事故に遭った娘・恭子を救急病院のずさんな処置で失って
(同年6月24日死去)以来、医療被害者を19年。
1988年に著した救急医療裁判の記録『娘からの宿題』
(草思社刊)は、テレビで2時間ドラマ(90年、池内淳子主演)や2ヵ月の連続ドラマ(94年、山本陽子主演)となって話題を集める。
対談:石川寛俊(いしかわ・ひろとし)
弁護士。1949年、奈良県生まれ。
さまざまな医療過誤訴訟からスモン・薬害エイズなど大規模な薬害訴訟まで、患者(被害者)の立場から取り組む。
人気TVドラマ『白い巨塔』の監修者としても活躍中。
病院ぐるみの偽証とカルテの改ざん、医師をかばう鑑定。
裁判官が居眠りをする法廷。
その中で被害者にどう闘えというのか。
医療裁判の仕組みを変えなければ――。
目次

はじめに 救急病院で死んだ恭子へ
第1章 元旦の救急搬送 
 母親・保代さんの話 / 隣の患者の付添人の証言 
第2章 「救急医療を考える会」 
 出会い / 敗訴 / 医療ミス、隠す方法教えます / はじめての協力者
第3章 敗訴の見直し 
 訴状と答弁書  / カルテの改ざんと準備書面  / 関係者の証言
第4章 病院ぐるみの証言 
 責任者・吉永副院長の証言  / 当事者・平田医師の証言
第5章 弁護過誤 
 敗訴を決定した準備書面/当直医・大石医師の証言/「とんちんかん」な鑑定事項/裁判所鑑定
第6章 鑑定をくつがえす 
 控訴審・宮島鑑定と鑑定人尋問/協力医・田村春雄医師の証言/控訴審・最終準備書面
第7章 逆転判決
 完全勝訴
おわりに 医療とその被害者

●対談/石川寛俊・長尾クニ子
どうする医療裁判
「割り切り型」と「こだわり型」/弁護士を見つけるまでが大変/カルテ改ざんの手口/提訴を阻む壁/事実がわからないまま進む法廷/多すぎる証人尋問/長すぎる裁判期間/事件を理解していない裁判官/屁理屈と「特異体質」/丸投げの鑑定/鑑定は避けられないか/つらすぎる和解/敗訴と控訴/なぜひっくり返ったか/弁護士とどうつき合うか/弁護士との共同作戦/間違いがあると認めよう
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