●これはすごい本だと思います。夜10時過ぎに読み始め、途中でやめることができず4時ごろまで一気に読みきりました。久しぶりのことです。(朝日新聞記者) ●怒りに震えながら一気に読みました。「正直者がバカを見る」裁判のしくみをぜひ変えたい、変えてもらいたい。もっともっと世間にアピールしなければ・・・。(主婦) |
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「植物状態の洋子を殺してワシも死ぬ。 でもその前にあの病院事務長だけは…… ワシらは虫けらじゃない」 (被害者の父の言葉) 著者から読者へ/長尾クニ子 新聞・雑誌で紹介されました! |
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救急車で運ばれた中学生の洋子ちゃんは、 回復寸前で人工呼吸が止まっていた。 器械の故障なのか、それとも・・・。 13年をかけて「逆転完全勝訴」にたどりついた その父親と家族の血みどろの闘いを通して、 日本の医療裁判の実態と問題点を検証する。 |
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著者:長尾クニ子 1938年、愛媛県北宇和郡(現在は宇和島市)生まれ。 みかん農家で百姓15年、パン屋のおばちゃん10年。 1982年5月7日に神戸で交通事故に遭った娘・恭子を救急病院のずさんな処置で失って(同年6月24日死去)以来、医療被害者を19年。 1988年に著した救急医療裁判の記録『娘からの宿題』(草思社刊)は、テレビで2時間ドラマ(90年、池内淳子主演)や2ヵ月の連続ドラマ(94年、山本陽子主演)となって話題を集める。 |
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対談:石川寛俊(いしかわ・ひろとし) 弁護士。1949年、奈良県生まれ。 さまざまな医療過誤訴訟からスモン・薬害エイズなど大規模な薬害訴訟まで、患者(被害者)の立場から取り組む。人気TVドラマ『白い巨塔』の監修者としても活躍中。 |
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病院ぐるみの偽証とカルテの改ざん、医師をかばう鑑定。 裁判官が居眠りをする法廷。 その中で被害者にどう闘えというのか。 医療裁判の仕組みを変えなければ――。 |
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目次 はじめに 救急病院で死んだ恭子へ 第1章 元旦の救急搬送 母親・保代さんの話 / 隣の患者の付添人の証言 第2章 「救急医療を考える会」 出会い / 敗訴 / 医療ミス、隠す方法教えます / はじめての協力者 第3章 敗訴の見直し 訴状と答弁書 / カルテの改ざんと準備書面 / 関係者の証言 第4章 病院ぐるみの証言 責任者・吉永副院長の証言 / 当事者・平田医師の証言 第5章 弁護過誤 敗訴を決定した準備書面/当直医・大石医師の証言/「とんちんかん」な鑑定事項/裁判所鑑定 第6章 鑑定をくつがえす 控訴審・宮島鑑定と鑑定人尋問/協力医・田村春雄医師の証言/控訴審・最終準備書面 第7章 逆転判決 完全勝訴 おわりに 医療とその被害者 ●対談/石川寛俊・長尾クニ子 どうする医療裁判 「割り切り型」と「こだわり型」/弁護士を見つけるまでが大変/カルテ改ざんの手口/提訴を阻む壁/事実がわからないまま進む法廷/多すぎる証人尋問/長すぎる裁判期間/事件を理解していない裁判官/屁理屈と「特異体質」/丸投げの鑑定/鑑定は避けられないか/つらすぎる和解/敗訴と控訴/なぜひっくり返ったか/弁護士とどうつき合うか/弁護士との共同作戦/間違いがあると認めよう |
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