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【茨城県】の激渋銭湯 | ||||||||||||
松の湯 (日立市)(廃業) | ||||||||||||
松の湯(廃業)
日立市にある3軒の銭湯はみな300円でがんばっていて素晴らしい。そのうち、いちばん駅から遠くて徒歩15分くらいかな。 町外れ的に空間的余裕を感じさせる住宅地の交差点にそれらしき・・・あれか? 防災シェルターを思わせる四角四面のそっけないコンクリ造り、入り口の小ささ、暖簾も出ないなど、煙突がなければ銭湯であると気づくのは至難の業だろう。 それでも建物正面の青タイルが迫力ね。 左右に少し出っ張りがある 営業中なのかどうか見た目ではわからんが、煙突から煙が出ているし、客の出入りがあるのでやってるんでしょう。 中に入るとタタキに下駄箱・番台と、見慣れたいつもの銭湯風景がある。こぢんまりとした脱衣場はあっさりとした空間で、フタなし脱衣棚と丸籠だけ。ドロボーなんぞおるかいな近所の常連ばっかしやの法則がガッチリ働く地元密着系銭湯だ。 外側に少し広げられたスペースがあり、流し・ベンチ・マンガ本などが置かれている。外観で出っ張っていたのはこの部分やな。 浴室に入って「おっ!」と小声が出た。 湯船の形がかわってるぞ。中央に楕円形の湯船と、その奥に半円形の湯船が縦列配置で、数字の8の上の○を半分に切ったみたいな感じ。 その連結点に据えられた四角い石の箱から両方の湯船に湯がそそがれている。半円浴槽にはジェット3連が噴出中だ。 奥壁ほぼ全面に、上高地的アルプスと川のタイル絵がある。 床はベージュの細かい柄タイルびっしり。 天井はえんじ色の低いコンクリ天井だが、外側が特急のハイデッカー車のように上部までガラス張りになっていて、とても明るく快適だ。 外観側面。自販機左、樹木部分がハイデッカー 湯船は比較的浅いが、水質はやわらかく、新鮮さを感じる。カラン・シャワーも快調。小さいけど清潔感もあって気持ちのいい風呂だ。 いやー、こんなマイナーなとこで絵を見ながらナイスなお湯に身をゆだねる妙な感覚がもうタマランね。 上がって番台のおかみさんに聞くと、井戸水・薪沸かしとのこと。このおかみさんの人当たりもやわらかくて、心がほっこりしまんがな。 外観は無骨すぎて一瞬ひいてしまうけど、中は銭湯としての魅力十分。日立の人はぜひ行きましょう。(2010.8.11) |
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