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奄美大島 幸せの青い鳥を探して 2005年3月16〜18日 (鹿児島県) |
例によってわが姉上の探鳥旅行に同行したわけだが、旅行からすでに半年以上も経過してしまった。あちこち行き過ぎて、整理が追いつかへん。やっとこさ写真を貼り付けたけど、もうほとんど忘れちゃったははは〜。 でもせっかくだし、これ以上の忘却を防止するためにメモっとこう。 たしか伊丹から飛行機に乗り、3時間くらいで奄美空港に着いたと記憶する。 飛行機が空港へ近づくにつれ、周囲の海岸の美しさに目を奪われる。なんとまあ、この空港はサンゴ礁の真ん中を強引にぶっつぶして作られているぞ。よくぞこんなことが許されたな・・・。 空港から出るや、南国の暖かい空気に包まれ、身も心もホンワカしたと記憶する。 姉上の希望は、まずは田中一村の絵を展示してある奄美パークへ行きたいということだった。地図で見たら空港から近かったので、荷物を担いで徒歩で向かったが、予想に反して2kmくらいあったと記憶する。しかもやっと着いたと思ったら、定休日だったと記憶する。ははは〜。 (左)奄美パークへ歩く途中、サトウキビの刈り取り風景 (右)歩道に並べられている ざわわ拡大 路線バスで奄美の中心都市・名瀬へ出て、昼メシを食おうと思ったが、時間が中途半端だったため開いている店がなかなか見つからなかった。ようやく道路沿いの喫茶店のようなところで何かの定食を食った。 そのあとホテルへチェックインしたが、ちょっと横になったらそのまま寝てしまったように記憶する。 目が覚めたらもう夕方だった。たしか姉上は体調イマイチっちゅーことだったので、僕だけぶらっと外へ出かける。 市街地をずっと南へ歩き、住宅地の中にあった千代田湯という小さな銭湯に入った。どうということのない普通の銭湯だったように記憶する。 そのあと晩メシはヤンゴ通り周辺の居酒屋を2軒ほどハシゴして魚介類を食ったように記憶するが、どこで何を食ったかは忘れてしまった。あ、たしか2軒目は若大将っていう店に入って油ゾーメン食ったような。 ホテルの部屋から見た名瀬港 2日目 翌朝は姉上とレンタカーを借り、住用村のマングローブを見に行った。これは覚えてるぞ。西表島に次いで日本で2番目の規模のマングローブ林なんだな。 そしてカヤックに乗った。ガイドつきで1時間1500円だったと記憶する。これはなかなか奄美の自然を満喫できて、ずいぶんオトクな感じがした。 (左)展望台から眺めたマングローブ地帯 (右)カヤックからの眺め マングローブとは汽水域の干潟周辺に自生する植物の総称で、これはオヒルギとメヒルギ (左)他に大学生くらいの3人組もいっしょだったと記憶する (右)ガイドの人 メヒルギの気根 そのあとは加計呂麻(カケロマ)島へ渡ろうと考え、大島南端の古仁屋というところまで車で送ってもらう。ここで姉上と別れたが、タッチの差で船が出てしまって、カケロマ行きは断念せざるを得なかった。 仕方がないのでしばらく古仁屋をぶらつき、そのへんにあった回転すし屋で昼メシを食った。そのあと海岸で遊ぼうかなと思い、海へ下りられるところを探して東のほうへと歩いたが、なかなか海辺へ下りられるところがなくて、結局2kmくらい歩いたところでやっと浜辺へ出られたと記憶する。 (左)古仁屋港、向こうはカケロマ島 (右)たどりついた海岸、むこうはカケロマ島 (左)カケロマ島と大島の間の「瀬戸」の水、ビューチフル (右)そこで拾った貝殻とサンゴ しばらく浜辺で貝を拾ったりしてダラ〜っと遊んでから、またテクテク歩いて古仁屋に戻り、ここで唯一の「嶽の湯」という小さな銭湯に入った。水質がいいのか、非常に極楽度が高かった。水風呂もあって、温冷交互浴を楽しんだと記憶する。 帰りがけにおばちゃんに「温泉みたいに気持ちよかった」と言うと、 「以前は古仁屋にも3軒ほど銭湯があって、うち以外は井戸水だったけど、このへんの井戸水には少し塩が混じる。うちだけは山の沢水をひいてるから、ミネラルたっぷりで気持ちいいのです」 というようなことをおっしゃったように記憶する。 (左)古仁屋(瀬戸内町)は奄美第二の街 (右)嶽の湯 嶽の湯の脱衣ロッカー 風呂から出て路線バスで名瀬へ戻ったが、終始貸切状態だった。 名瀬では昨夜に引き続きヤンゴ通り周辺の居酒屋を2軒ほどハシゴして、いろいろな島の魚介類などを食ったと記憶するが、何を食ったかは忘れてしもうた。たしかエビとか・・・そういや1軒目ではおかみさんがけっこうくわしく島の食材を教えてくれたように思うが、うーむ、思い出せん。 3日目 朝から姉上といっしょに、車で金作原原生林へ行った。ここが今回の旅のハイライト。金作原へは林道が通じているが、自然保護のためか金作原を示す道路標識などは途中に一切ない。 この森を数時間、歩き回ったと記憶する。そして僕はついに、ここだけに生息する幻の青い鳥、ルリカケスを目撃した。 ま、ついにと言っても、ここへ来るまでそんな鳥のことは知らんかったのだが。ハトより一回り小さいくらいかな。樹上5〜6メートルのところでキョロキョロしてて、10秒ほどでどっか行っちゃった。 初代ゴジラの特撮で使われたという熱帯林 ヒカゲヘゴの芸術的な自然造形 (左)オキナワウラジロガシの巨木 (右)これが目撃したルリカケス(写真は撮れず) 姉上はルリカケスに加えて、ナントカいう鳥のさえずりも聞こえたと大興奮。 「あんた聞いたか! 今のん聞いたか!」って、知らんがな。 金作原をあとにして、一路空港方面へと車を走らせる。 龍郷町の赤尾木交差点付近で、道路に死んだ鳥が落ちていた。土色で、ハトくらいの大きさで、くちばしが細長ーい。姉上は急ブレーキをかけて車を止めたかと思うと、その死体を拾って車に持ち込んできた。 「アマミヤマシギや! まだぬくいで! あんたこれ持っといて!」 あんたこれ持っといてって、そんな死体なんか持つのん、嫌やっちゅーの。 しかし姉上は僕の膝の上にその生温かい死体を置いて、再び車を走らせ始めた。レッドデータブック収載の絶滅危惧種らしいが、これ、どないしょーっちゅーねん! しばらく走ると、前を走る軽自動車に目が留まった。ハッチバック部分に社名のような文字が書かれている。姉上が言う。 「あの車の後ろ、〇〇動物病院って書いたあるな!」 「はあ、そうみたいですな」 「獣医か!」 そう叫ぶやいなや、姉上は激しくクラクションを鳴らし始めた。驚いて姉上の顔をこわごわ覗き込むと、火を噴くような鬼神の形相だ。 前を走っていた軽自動車は、姉のクラクション爆撃に恐れをなして車を道路わきに停めた。そこへ姉上が襲いかかる。 「このヤマシギ、助かりませんか!」 ・・・とっくに死んでるっちゅーねん。 (左)びびりまくる獣医 (右)白目をむいた死体 50代後半と思しき、人のよさげな獣医は、この死体を野生動物保護センターに届けておきますと言って立ち去った。 さぞや恐ろしかったことだろう。南無・・・。 その後、奄美パークでもずくうどんを食い、空港へ。 帰りの飛行機まで少し時間があったので、あやまる岬に行って海を眺める。まさしく青い珊瑚礁。 さらに土盛海岸へ下りて、波打ち際を散歩した。 (左)あやまる岬からの眺め、涙が出そうなほど美しい (右)アダンの実 土盛海岸、泳げる季節に来たいのお ちゅーわけで、南国の空気のせいか、いつになくユルーイ旅だった。おかげで細部はほとんど忘れてしまってることをお許しください。 (終わり) |
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