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ナメラよお前もか (兵庫県三木市) (2003年11月21日) |
小野を出て、三木駅で下車。 この駅前もまあさみしいが、パン屋・散髪屋・食堂・薬局などがあるから小野駅よりはましだな。 美嚢川という川があり、橋を渡ると三木市の古い市街地。背後に小高い丘がある。 美嚢川の橋の上から 三木市は人口約7万7000人、小野より少し大きい。別所長治の城下町で、信長の命を受けた秀吉に兵糧攻めにされて落とされたことは「三木の干し殺し」として知られるらしい。「金物の町」としても知られる。 橋を渡ると、こんな古い街並みがある。 腹は減っているが、前日は風呂へ入っていなかったし、小野で足早に歩いて少し汗をかいたので、まずは銭湯を探す。 すぐに煙突が見つかった。「宝来湯」である。建物横に大量の薪が積んである。 木造建築、木の下駄箱に木の戸 脱衣場は広々していて、板の間の床が気持ちいい。 浴室に入って驚いた。人がいっぱいいる! 湯船は珍しい完全円形のものが1つあるだけだが、客は10人以上いるぞ。ほとんど老人、イレズミ2人。 この手の古い小さな銭湯はこんな時間には客がほとんどいないのが普通だが、ここは他に楽しみがないのか何なのか、地元高齢者の夕方のなごみの場としてしっかり根付いている様子がうかがえる。 円形浴槽は3分の1ほどが仕切られて浅くなっており、深いほうには2連ジェット。壁にはモザイクタイル絵。カラン下の床に排水溝のない古いスタイルだが、一部貼りかえられた新しいタイルがちょっと雰囲気に合わず、惜しいところ。 女湯と共有のかかり水槽があるのも田舎銭湯らしくていい。冷たい水をあびては、熱い湯船に浸かる。 さて、さっぱりしたところで夕暮れの城下町散策。さすがにどっしりした黒瓦の古い家が多い。 路地を歩いて三木城跡への坂を登る。上には城はなく、図書館や金物神社、金物資料館などが建っている。 (左)図書館 (右)金物神社。金物資料館を見てみたかったが閉館時刻を過ぎていた 神社にあった「村のかじや」の歌碑 日も暮れてきたし、いいかげん空腹も限界だ。城跡から坂を降りると、突き当たりに商店街が見えてきた。 どこかちょっと怪しげ。「ナメラ商店街」だと。ナメラとはいったい何なのか とにかく何か食い物を、と思って足を踏み入れると・・・。 ナメラよお前もすでに・・・たわば、ひでぶ(ケンシロウ) いずこも同じ秋のゆふぐれ、やはり人はほとんどおりません。まあそれでも開いている店の割合は小野商店街よりはましか。道もカーブしているし、雪国のガンギを思わせるアーケードも独特の雰囲気を醸し出している。 三木は城山と川に挟まれた城下町ということもあって、小野に比べて街が立体的だし、街道筋や建物にも味がある。中心街のさびれぶりはさみしいが、また昼間に再訪してみたいと思わせるものがあった。 ナメラ商店街を出たらすぐ「三木上の丸」駅だった。周辺に飲食店は寿司屋1軒のみ。こんな山の中で寿司を食うなら新開地まで我慢するほうがましだ。 というわけで神戸に戻ることにした。 三木上の丸駅、日暮れのホーム いや〜、三宮と比べたら寂れてるとはいえ、三木や小野と比べると新開地も都会だなあ。店も多いし人がいっぱいいるよ。 「開店1周年記念、生ビール1杯100円」の焼き鳥屋を見つけ、やっと食い物にありついた。そのあと福原のソープ街をブラっと散歩。ここは景気悪そうだな、呼び込みの兄ちゃんしか目に付かない。福原入口のラーメン屋は流行ってるんだが。 万歩計は小野・三木あわせて1万2000歩、8.4km(1歩70cm換算)。 |
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