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【沖縄県】の激渋銭湯 | ||||||||||||
中乃湯 ★(沖縄市) | ||||||||||||
中乃湯 ★
沖縄県の銭湯はとうとうここ1軒だけになってしまった。その憧れの中乃湯に、2日続けてお邪魔した。 那覇から路線バスでコザ十字路の一つ手前の安慶田(あげだ)下車、徒歩1分。路地を進むと味わい深い外観が見えてくる。1960年ごろの創業っちゅー話。 正面の半分隠れたような建物が銭湯(沖縄語で「ゆーふるやー」)、右の四角い2階建ては受付兼住居になっている。 次々に客が来て、なかなか繁盛しとるがな。 でも後で聞いたらこれは冬場だけで、夏は閑散としているそうだ。よーするに暑いのね。 ![]() 営業終了時刻、女湯の客が先に切れたので女湯内部を撮らせていただいた。 沖縄の銭湯は特徴は、脱衣場と浴室の間に仕切りがないこと。別府や指宿の温泉共同浴場と同じスタイルだ。かつては沖縄中の銭湯がみなこのスタイルだったという。 ![]() ![]() (左)これよこの空間 (右)赤ちゃん台もすべて空色 ![]() 湯船はかつて白セメント塗りだったのが、数年前にタイル張りに改修された。非循環式なので、浸かる前に必ず石鹸で体を洗うのがここのルールらしい。 お湯は40度くらい、ぬるめで入浴剤で緑がかっている。 驚いたのはその湯の質、めっちゃ軟水。石鹸すすいでもすすいでもツルンツルンやがな。なんでも地下300メートルから汲み上げているそうだ。 そして独特のカランと合流ホース。高い位置にあるため洗い桶で受けにくいが、ホース先に頭を下げて直接髪を流すことができる。不便なようで便利なようで不便なようで…オモロイ! ![]() ![]() (左)これが沖縄式 (右)湯と水の量を調節して好みに調合する ここは「おばぁのゆーふるやー」として一部で有名だ。 受付にはここを一人で切り盛りする仲村シゲさんという80歳のおばぁがいるはずなのだが、1日目に番をしていたのは40歳くらいの男性だった。聞けば、東京出身だがシゲさんに惚れ込んで沖縄に移住し、今は那覇に住みながら週に一回ここを手伝いに来ているそうだ。 というような話をしていたら、そのシゲさんがどっかから出て来られた。頭にホットカーラーを巻いてネットで保護している。 その神々しいお姿を見て、俺も一目惚れした。んで普段は記念写真なんかまず撮らないのだが、ツーショット写真をお願いしてしまった。 ![]() 次の日も行ったが、シゲさんは不在だった。その代わりに息子さんのヨメさんが店番をしておられた。 このお方がまた美人で、俺は一目惚れした。でもシャレならんので記念写真はやめといた。 1軒しか銭湯がない沖縄は銭湯ファンとしては少し物足りないな〜と思っていたが、そんなことはない。中乃湯に毎日来たらエエのである。そしてそのまま移住すれば、もっとエエのである。(2016年1月) ※「レトロ銭湯へようこそ西日本版」に掲載されました。 ![]() |
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