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【佐賀県】の激渋銭湯 | ||||||||||||
恵びす湯 (唐津市) 武雄温泉元湯 (武雄市)★ |
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恵びす湯
唐津市にたった1軒だけ残った銭湯・・・であると同時に、一般公衆浴場としては佐賀県で最後の1軒。 それがこの恵びす湯だ。 わかるよねこのレッドデータっぷり。いわば佐賀県のトキ風呂。存在自体がありがたやの神様降臨のタカチホの峰であると言わざるを得ない。 (左)掘り込み玄関がカックイー! (右)今日のお野菜 どうやら野菜も売っているらしい。よか。もう何でも売りんしゃい! 中へ入ると、狭い玄関に小さな下駄箱が愛らしい。 番台にはこちらも愛らしいおかみさんが座っておられる。あなたです。あなたがやめずにがんばってくださってるおかげでワタクシのような風呂バカが佐賀まで来るのです唐津まで来るのですあなたがすべてあなたが大将! (左)狭い玄関よか (右)食材も調達できるのです こでぃんまりとした脱衣場に感涙の嵐。よかったよホンマ、来れてよかった。まだ靴下しか脱いでないのに早くも胸が張り裂ける秒読み開始態勢。 このベンチがたまらん ベンチ中央の赤いマークにそっと触れる。そっと触れないと涙腺が崩壊してまうからな。 そっと服を脱いで丁寧にたたんで、浴室へ。 たまらん 細かな茶色の床タイルが号泣をさそう。そこをぐっとこらえて一歩また一歩と踏み出し、深浅2槽だけの湯船へと向かう。 湯気を吸いこんでありがたやを三唱。しかるのちにかかり湯して、浸かる。 はぁあぁあぁ〜〜〜〜〜〜(説明不可能) 奥壁はガラス張りになっている。夜なのでよく見えないが、庭木が茂っている。明るいうちはきっとグリーンパラダイスなことだろう。 湯にからだを伸ばす。 ここに銭湯がある。1軒だけ残っている。風呂に入れる。 天国のオカーチャン、オラ幸せたい。 湯上りは、めっちゃ素敵なおかみさんと語らおう。砂漠のオアシスを守る女神である。野菜も売ってくれる。 唐津は見どころもおいしいものも満載の楽しい町だ。秋の唐津くんちの日には、恵びす湯では朝風呂もされるらしい。 みなさん、次の旅行先は唐津に決めるべきだと思います。恵びす湯がある喜びに浸れます。まじです! (2014.1.7) 2018.11『旅先銭湯』に掲載されました! |
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武雄温泉元湯 ★
佐賀平野の西の端。駅名もズバリ武雄温泉は、はるかイニシエからの長い歴史を誇る由緒正しい温泉だ。 大きな旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街の一番奥、奇妙な岩山のすぐ麓に立派な楼門あり。それをくぐるとすぐ正面に、いくつかの共同湯が入る温泉棟がある。高級そうな瓦の乗った立派な建物だ。 ゴージャスな楼門 その入口には、何ランクかに分かれた温泉の説明書きがある(くわしくは武雄温泉HP)。でもお湯は同じのようだし、いちばん安くてレトロっぽい、ベーシックな元湯を選ぶ。元湯はせっけんタオル持参の銭湯スタイルだ。 券売機できっぷを購入して受付のおばちゃんに渡し、中へ入ると靴を脱いで縦長の待合室。ここに鍵つきロッカー(無料)や飲み物の販売機などがある。のんびりムードが漂う空間だ。 廊下の一番奥が元湯入口。入ると棚に籐カゴの並ぶ脱衣所になっている。 裸になって浴室の戸を開けると、ふわーっと温泉のいい香りがする。ああ本物の温泉! 説明書きには「無色透明無味無臭」とあるが、まぎれもなく温泉の香りにわが全身が包み込まれ、一瞬にして心がほどけちゃう。 アールのついた石の階段を数段降りる。石と木でできた落ち着く空間、とくに天井の木組みの風情がよろしい。シンプルだがきれいな浴室だ。 大きな湯舟が2つあり、片方は「熱い」で44〜45.5度、もう片方は「ぬるい」で42〜43度。お湯はクセのないスルッとした感じだが、しっかりと温泉の主張を感じさせられる。名湯だ。言うことなし。いつまでも入っていたい。 カランは最新型のピカピカで、銭湯としても使い勝手がよい。そしてお湯よし風情よし。こんな風呂が近所にあったらもう人生パーフェクトに近い。(06.12.27)→温泉隣の変な山の登山記 |
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