メ シ つ き 文 化 遺 産 | ||
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篠田屋 ★
京阪電車の三条駅から地上に出て30秒。明治37年創業の有名店だ。 看板、提灯、入口のガラス戸・・・完成されたものを感じさせられる。 (左)しびれる外観 (右)床一面こまかなタイル張り 戸をギイッと開けて中に入るや、いにしえのオーラに包まれる。思わず「にゅ、入館料はいくらですか…?」と聞きそうになる。 テーブルが8つほどと小上がり2卓。古いけど清潔だ。厨房は奥まったところにあって客席からは見えない。 客は3~4組いるが、みな静かにめしを食っている。 (左)小上がりもエエ感じ (右)格天井 壁のメニューを見ると、うどん・そば400~500円台、丼物500~600円台、中華そば500円、カレーライス570円、トンカツ定食もビフカツ定食も820円。 おかずケースはないものの、和洋中そろった大衆食堂だ。 しかしこの雰囲気にすでに酔いしれているため、もはやメシなど何でもいい。漬物とお茶漬けでもええねんけど、せっかくなので看板メニューの「皿盛り」を注文する。 これは、皿のご飯にカツを乗せて、カレーうどんのルーをかけたもの。珍しいな。 皿盛り650円、ウマイ! 一番人気は中華そばらしいので、次回はそれを食おうっと。 それにしても、こんな食堂が駅のすぐそばにあるなんて、さすがは京都だ。 三条大橋すぐ近く (2015年1月) |
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力餅(三条)
京阪三条からすぐ、祇園も近い。そんな場所柄もあってか、地味ながら雑誌などにも取り上げられる。 入口がキマってる。ナナメ金属取っ手の観音開きスイングドアと、その両サイドにアールを描くガラスのサンプルケースがモダンで印象的だ。 (左)両側ダブルアール (右)西日が強いコントラストを描くスイングドア ドアの蝶つがいの弾力を楽しみつつ中に入ると、奥に長くテーブルが5つ6つ並ぶ。京都らしいウナギの寝床空間だ。 手前のやや広いスペースにあと2つほどテーブルが置かれ、その間に風呂屋の番台そっくりの帳場がある。 ドア横の赤い飲み物用冷蔵庫もいい味を出していて、すべての備品に使い込まれた落ち着き感じられる。 (左)奥へと並ぶテーブル (右)入口付近 昼下がりの3時ごろ、他に客なし。 テーブルメニューを見ると、オーソドックスなラインナップだが、うどん類470~700円台、中華そば690円、丼物650~920円と、値段はやや観光地価格か。 おかみさんが注文を聞きに来たので、きつねカレーそば690円を注文。奥でおやじさんが料理を作っているようだ。 きつねカレーそば690円 やってきたカレーそばは、京都らしくまろ~んとあんかけ状。しっかりスパイスが効いているが、味は和風だしであっさりとしている。 ドア越しに、色とりどりの観光客らが見える。 でも店内は、厨房から漏れてくるラジオの音と、俺が麺をすする音だけが聞こえる特別な世界だ。 (左)銭湯番台のような帳場 (右)外を歩く観光客らを見ながら お勘定はちゃんと番台のような帳場で支払った。(2016年5月) |
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みふき亭
南禅寺の玄関口、蹴上から三条通りを西へ。ウェスティン都ホテルなど立派な建物が多い並びにポツンと古い平屋建ての食堂がある。 赤い大きな提灯、紺地の暖簾がいい風情だが、緑テントの破れかぶれっぷりが激渋の迫力を見せつける。相当年季入っとんぞ。 (左)かつて路面を京津線が走った三条通に面す (右)寒さがいっそう身に染みる 店内は意外に広くて、年季の入った床に4人がけテーブルが9つくらいある。見事に昔ながらの状態を維持しておられて、やや薄暗い。 壁メニューを見ると、うどん300円~、丼物500円~、中華そば500円など、ウェスティン都の並びとは思えぬ安さ。にくなべ、とりなべ750円も気になる。洋食ものはない。 (左)他に客おらず、静かだ (右)空いたスペースに自転車が 控え目な感じのおかみさんが静かに注文を聞きに来られる。 山歩きあとの午後3時、ええ感じに空腹や。はりこんで天丼700円いったれ。しっかり大きなエビが2匹乗っとるわい。ごはんは控えめだが、うまし。 そして中華そば500円、やや太めでやわやわの麺。スープに意外とコクがある。薄いチャーシューもうまし。 (左)天丼700円 (右)中華そば500円 寒かったので酒300円を燗してもらった。あーおいち。 観光ゾーンの死角にこんな食堂が生き延びているなんて。冬の京都をしみじみ味わって涙が出そう。 (2016年1月) |
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力餅食堂 加藤商店
京都にいっぱいある「力餅」の暖簾分け食堂のひとつ。 力餅のマークは同じだが、ここは看板に「食堂」と大きく書いているのと、「加藤商店」と自分ちの名前を表記しているのが少し珍しいかも。 チェーン店や系列店より単独店の個別性が好きな俺としては、このほうが喜ばしい。 東山松原から少し西入ル。清水寺からまっすぐ下ったところにあるだけに、地元おやじから観光客、外国人まで幅広い客が来ているケハイがある。 表には代表的なメニューと料金が大きく貼り出されている。大きなショーケースの上段には料理サンプル、下段には持ち帰り用(店内でも食べられる)の餅や赤飯、おはぎ、栗蒸しようかんなどの現物が入っていて、めっちゃうまそうだ。 (左)よき風情 (右)上段サンプル、下段は餅や饅頭の本物 中に入ると、6人がけテーブルが4つある。 うどん480円~、丼物680円~、中華そば650円、カレーライス780円、オムライス980円、ぜんざい600円など、一般的な激渋食堂料金よりやや高めだが、種類が多い。カレーうどん類だけでも、カレーうどん、カレー肉うどん、カレーチキンうどん、カレーなんばうどん、カレーすじうどんと5種類ある。 白いかっぽうぎに白い三角巾のトラディショナルスタイルのおかみさんの物腰の柔らかさが国宝級。「鈴を転がすような声」という表現があるが、この人はさしずめ「麩をころがすような声」。 フランス人ぽい一人の女性客に「イングリッシュメニューもございますので」と柔らかく声をかける。 力餅的に落ち着いた店内 奥でおやじさんが料理をしているようで、それをおかみさんが窓口で受け取って客に運ぶスタイル。 店の入口横に腰高のタイルで囲まれた正方形のブースがある。あれは何かと尋ねると、夏場にかき氷を作って提供するスペースだと、おかみさんが麩を転がしながら教えてくれた。 きつねうどん580円は甘いきつねが刻まれて乗っている京都式、安心のうまさ。赤飯220円もうまし。 (左)京都のきつねはこんな状態 (右)赤飯めでたいな~ ほっと一息ね。京都らしい落ち着き感に満ちた、よき食堂。 (2016年1月) |
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まつ山
五条大橋と七条大橋の間ちょい七条寄りにかかる正面橋。そこから東の豊国神社へと続く正面通りは、本町通との交差点からいきなり広くなる。 その角にエエ感じに年季の入った店がある。 内部はホッとするような、小ぢんまりと懐かしい空間。テーブル4つか5つほど。 (左)店に入ると空気が変わる (右)静かです 壁のメニューは、うどん・そば420円~、丼物620円~、中華そばも620円、カレーライスも620円。一般的な食堂価格より100~150円高いけど、観光地価格? このあたり、それほど観光地っぽくはないのだが。 注文を聞きに来たご高齢のおかみさんに、親子丼710円を注文。たくあん2切とともにやってきた。 親子丼710円 玉子ふわふわしておいしいけど、特別なにがどうということもない。 ただ、この落ち着いた店内でモソモソ食べつつボンヤリと過ごす時間はなかなかよい。 食べ物に多くを期待するより、雰囲気のいい休憩場所と考えて訪れるのがいいかもね。 この先は豊国神社 (2015年10月) |
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丸二食堂
京大の裏手、吉田山の麓の路地に、こじーんまりと隠れている地味な食堂。 建物としては古い長屋の1軒だ。ところがここが驚異のコスト・パフォーマンス食堂なんよねぇ。 (左)店内、厨房が見える (右)4人がけテーブル3つと、奥に座敷4卓あり 店内も古びてて狭く、やや雑然とした感じ。正直あまりサエない感じ。 壁に大きな白板があり、そこに一品ものがびっしりとマジックで書かれている。味噌汁120円に始まって40種類以上あるが・・・ナヌ、とんかつ270円やとう? 開きサンマ焼き220円やとうー! どれもこれも異様に安いやんか。 白板の横の赤い紙には定食ものが書かれている。丸二定食(日替り)580円から、一番高いのが豚しゃぶ定食とトンカツおろしかけ定食の730円。 この日の丸二定食は、「麻婆豆腐、ふろふき大根、味噌汁(または生玉子とのり)、めし中」となっている。 店は家族でやっておられるようだ。どの人も丁寧で腰が低い。 とりあえずクラシックラガー大瓶480円と豚生姜炒め380円、ふろふき大根150円を注文した。どっちもボリュームがあって、この値段では申し訳ないような気分になる。 (左)豚生姜炒め380円 (右)ふろふき大根150円 あとから京大生と思しき学生が3組ほど来たが、みな備え付けのメモ用紙に注文を書いて、おかみさんに渡している。そうか、俺は口で注文したけど、本来はそういうシステムなのか。 しかしおかみさんは俺に「紙に書け」と言うこともなく、愛想よく受けてくれた。学生以外の客が来るのは珍しいのかもしれない。 京大生たちは静かにモサモサと食っている。君たちは幸せもんやね。こんなに安くてボリュームたっぷりのおいしい食堂が近くにあるなんて。 続いて、かしわ唐揚げ270円なども注文した。うひゃー、これもよーけあんで。この値段で、ありえへんやろ。 この調子やと定食ものもさぞかしお得なのだろう。 かしわ唐揚げ270円と大豆煮200円 それにしても京大生らしき若者たちは酒も飲まず、静かに定食を食べている。なんかムズカシーことを考えているのだろうか。 日本の未来は安泰な気がしてきたわい。ヒック。 ニッポンの未来はここから (2015年4月) |
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天狗食堂
叡電の元田中駅近く、東大路通りに面している。 16時まで、とネットには出ているが、以前15時すぎに行ったときにはすでに閉まっていた。ネタ切れで早じまいがあるのかもしれん。 この日は満を持して日曜日の朝10時半すぎに来た。表のショーケースには稲荷と赤飯が入っている。 テーブル5つと小上がり2卓。つめたいお茶セルフ。 (左)ショーケースに車の日よけ (右)店内、じいさん一人客も しかしこんな中途半端な時間からどんどんお客が来て、あっという間にテーブルは相席状態になった。観光客らしいのはおらず、みな地元民っぽい。パートのおばちゃんみたいな女性が2人でさばいている。 壁のメニューを見ると、麺類はうどん・そば260円~鍋焼き700円、丼物はきつね丼480円~他人丼660円、中華そば600円。 だがここはカレーうどんが名物らしく、多くの客がそれを注文している。肉カレーうどん650円。牛すじカレーうどんも捨てがたい。 よく見ると、メニュー短冊の間に小さく「キーソバあります」と書いてある。黄色いソバ、中華麺のことだ。 カレーうどんのキーソバはつまりカレーラーメン、俺の好物だよ~。 (左)赤飯150円で待つ (右)来た、肉カレーキーソバ650円 もちもちした赤飯をつまみながら肉カレーキーソバを待つ、この幸福。ウホホ。 そしてやってきました肉カレーキーソバ、麺が見えへんけど、そらこのカレーはウマイに決まってるやろがい~なビジュアル、そして香しきスメルがたまらん。 麺を掘り起こしてズルズル・・・肉たっぷり、うまし。間違いない。 他の客が食ってる鍋焼きもうまそうやね~。牛すじ肉うどん系もひかれる。また来よう。 いや~しかしこんな店、近所にあったらなぁチクショー。 (2015年11月) |
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千成餅食堂
下鴨神社の北に栄盛湯という、素晴らしくレトロな外観の銭湯がある。その隣に昔ながらの食堂がある。 「力餅食堂」ほど多くはないが、「千成食堂」「千成餅食堂」という名の暖簾分け食堂は京都に何店かある。その中でもここはとくに風情がある。 (左)カウンターの向こうが調理場 (右)高齢者っぽい筆跡ながらもポップな色使い 店内に充満する穏やかな空気感がたまらない。おじいさんが作り、おばあさんが運ぶ。 50年やってるそうだが、「お隣のお風呂屋さんのほうがずっと昔からやってますから」とおっしゃる。 テーブルメニューを見ると、うどん・そば各種320~580円、丼物各種500~650円、定食はコロッケ定食550円、とんかつ定食670円、一番高いからあげミックス定食でも700円とリーズナブルだ。 日替わり定食670円も非常に捨てがたいが、焼き魚の口になっていたので、サンマの開きの焼き魚定食700円にした。 サンマは干したやつ。大根おろしが辛くてうまい。漬け物もうまいわ、さすが京都という感じ。観光客が行く有名な店より、こういうのが本当の京都のメシよね。 よき昼下がり うまいめしをモソモソ食いながら過ごす、秋の長閑な午後のひととき。くつろぐわ~。ずっとおりたいわ。 ビールもあるから、次は隣でひとっぷろのあとに来よう。 (2015年10月) |
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音色食堂
下鴨神社の北、閑静な住宅地に栄盛湯という美しい銭湯がある。 その前を東へ30秒ほど歩いたら、この食堂が現れる。看板の「N」が軽やかなリズムを想起させるが、店の入口を覆うすだれの黒ずみっぷりからはディープな黒人霊歌が思い浮かぶ。 そして謎のショーケース。 (左)すだれがあるせいか暖簾はない (右)なぜかフツーの食パンが売られている! 中に入ると奥に深い構造で、片側が窓、片側が壁となっているが、その壁を埋め尽くす手書きメニューの大洪水にぶったまげる。 テーブルのメニューも何ページにもわたってビッシリ。しかもことごとくナニコレ、エッライ安いがな。麺類はすべて300~400円台、丼物・定食・洋食も500円台まで、一品ものも冷奴100円納豆100円に始まって30品目以上どないなってんねん状態。ビール大瓶460円、居酒屋使いもできる。 他に「ボリュームシリーズ ①焼魚・目玉焼き・コロッケ・サラダ・味噌汁・ライス570円、②豚玉丼・ミンチカツ……560円」とか、鍋物も何種類もあるしモーニングもある。 たぶん100種類を突破しているだろう。 (左)壁は全部メニュー (右)日替定食「豚肉天ぷらの天玉丼」460円 60代の夫婦でやっておられるようだ。 なんかもう信念貫いている感じがする。 赤い背中合わせ椅子は背中もたれ直角、ガムテ補修。店全体がチープなオーラに支配されているが、このメニュー群を見せつけられた日にゃあ文句も出ようはずがない。 厨房入口の黒板に、「日替定食、豚肉天ぷらの天玉丼460円」と書かれていて、他の客の多くはそれを頼んでいる。 だが疲れている客が多いのか、運ばれてきた料理を前に居眠りしてるおやじもいる。 俺も日替りを注文した。豚肉天ぷらはバラ肉を重ねて揚げてある。十分うまいし、めしもいっぱい。 そして俺の指標メニュー「ハムエッグ」180円。玉子一つだが、東京のなみき食堂と並ぶ過去最安値だ。 (左)ハムエッグ180円 (右)サービス券 食後は右上のようなサービス券までくれる。まだ引くか! 謎の屋号について、おかみさんに「なんで音色なんですか?」と聞いてみたが、「先代がつけてた名前で、意味は知りませんねん」とのことだった。 金欠時にお腹が「グゥ~っ♪」っと雅な音色をたてたときの救世主的な超穴場食堂、ということにしておこう。 (2015年7月) |
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いまえ
八幡前の駅すぐ近く、路地が合流する三角地帯にあって、二面に入口がある。 中は三角形の敷地通り。年季の入った緑床にテーブル4つ5つと、小さな小上がり1卓。 ざっくばらんなオヤジさんが迎えてくれる。 末広がりの店内 卓上メニューを見ると、うどん・そば400~600円、中華そば500円、丼物500~700円台、カレーライス等600円、定食類600~700円で、なかなか充実のラインナップだ。 中途半端な時間でさほどお腹は空いてないが、蒸し暑くてビールがほしいという状況だったので、ビール大瓶600円と、一品メニューの冷奴150円、それと焼サバ定食のおかずだけをお願いした。 (左)冷奴150円 (右)焼サバ定食600円のおかずだけで450円 おぉ、焼サバが堂々とデカくて、めっちゃエエ焼き加減やないの! うんまいわ~。付け合わせ2品ほどついてるし。 いや~、のどかな午後の思わぬくつろぎタイムになったわい。 年中無休とのことで、ええ店見つけた。ま、あんまり行かんとこやけど。 (2016年6月) |
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大力餅食堂
西院から西大路通りを北へ徒歩約3分、蛸薬師の手前にある古い食堂。 白っぽいテーブルと赤椅子の4人がけが6つほどそっけなく並べられた、飾り気も色気もシャシャリもない昔ながらのシンプルスタイルだ。 (左)無人の時間であった (右)しみじみするのである 壁のメニューを見ると、うどんそば390~600円台、丼物500~600円台、定食各種ほぼ750円。 運んでくるのはおばちゃんだが、料理は奥でおっちゃんが作ってるようだ。 アジフライ定食750円を注文した。 ほどなくして運ばれてくる、揚げたて熱々シャックシャクのアジフライ。味噌汁の具がたっぷりで嬉しいねー。 アジフライ定食750円 シンプルで飾り気ゼロ、特別なものは何もないけど、それがじつによい。通し営業も嬉しい。 こういう食堂でええねん、俺はこういうので。 よしまた来よ~ (2017年2月) |
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ひょうたんや
西京極駅から東へテクテク……けっこう歩いた頃、地味な感じの食堂が現れる。 でも地味といいつつ、 日替わりメニューなどの手書きフォントがポップな箱文字で勢いを感じる。 中に入ると、おやじさんと、ゴツイ感じの若者とでやっている。 壁にぎっしり貼られたメニューがえらい豊富やないの! (左)居酒屋的書体 (右)テーブル5つほどとカウンター メニューが素晴らしい しかも安いぞ。うどん・そば220円~、丼物400円台~、定食600円~、その他一品ものが非常に充実していて、居酒屋づかいもできる。 たいへん目移りしながらも、表に出ていた本日おすすめ、まぐろとろろ丼セット780円にした。こいつが豪華で驚きだ。汁には揚げ出し豆腐やエノキ、ミョウガまで入ってるし。 本日のおすすめ780円 一品ものも200円台から、気になるメニュー多し。通って順に食べていきたくなるが、とりあえず「豚肉と山芋のオイスターソース蒸し」650円を頼んでみた。 豚肉と山芋のオイスターソース蒸し これはさほどのコスパではなかったかも……しかしまあ普通の食堂にはないメニュー。楽しめる優良食堂だ。 (2016年7月) |
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竜安寺 あいおい
竜安寺駅の少し北にある。京都で時々見かける相生餅の暖簾分けなんかな? 中に入ると、間口は狭いが店内は奥に延びている。左手に厨房があり、客席は真ん中の造花ポトスで2列に分けられている。壁側の赤いベンチ風の椅子が良い。 全部で9つくらいテーブルあり。奥には小上がり席もあり。 (左)ポトスで分けられた席、落ち着ける (右)立派な小上がり 店主夫妻と息子さんらしき人とでやっている。 テーブルメニューを見ると、非常に種類が多くて定食メニューが充実。うどん・そば類は350~700円、定食・丼物はほぼ600~850円。いちばん高いエビフライ定食・焼肉定食が1100円。通って順に食っていきたくなるね。 風呂あがり、メシよりオカズでビールを飲みたかったので、玉子焼き定食(700円)とアジフライ定食(650円)のおかずだけ、それと大瓶ビールを頼んだ。 おかずはアジフライ定食のほうが安いのに非常に豪華だ。玉子焼きには酢の物小鉢がついてきた。 (左)アジフライ定食のおかずだけ (右)玉子焼き お勘定は1850円。大瓶600円として、定食から50円ずつ引いてくれたのかな? 20時までだが19:30前に出るともう片付け始めていたので注意。 しっかりと内容充実の優良食堂だ。(2016年7月) |
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殿田
京都駅の南、東寺通りの食堂「殿田」。 小さい店かと思ったらけっこう広くてテーブルが10もある。 収容力あり 壁のメニューは、京都らしく豊富なうどんメニューと、中華そば、丼物など定番ラインナップ、だいたい400~700円ほどの一般的食堂価格。カレーライスなど洋食系はない。 おっちゃんが調理し、おばちゃんが運んできてくれる。 ザ、京都の食堂やね。 天玉とじ丼650円をお願いした。 完全無欠の美しさ どうよ、この天玉とじ丼。安心安定のうまさ。よい、じつによい。もうニコニコや。 京都駅八条口から徒歩4分。ほぼ休みなし、通し営業。嬉しおす。 京都駅に着いてガイドブック見てミョーな店に行くより、ここで京都の庶民の味をご賞味いただくことをオススメしたい。安くて満足、心に残る優良食堂。 (2017年3月) |
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かどや食堂 ★
JR西大路駅から5~6分歩いたところに、夢に出てきそうな強烈看板の食堂がある。 ぶたじるの看板だけでなく、段違いになった間口の引き戸や暖簾がなんとも昔ながらで味わい深い。 (左)「ぶたじる」は店名にあらず (右)渋い入口 朝の5時半からやっている。近隣には大きな工場が多いため、朝からガッツリ食べに来るのだろう。 ガラガラっと戸を開けて中に入ると、テーブルが11もある広々とした空間。12時前でもそこそこ客がいて、昼間から飲んで大きな声でしゃべっているじいさんもいる。 壁に大きな文字でお品書きが貼られている。うどん類や丼物500~600円台。500円くらいの一品ものもいろいろ。 角地で窓が多いため店内は明るい。飾り気がないぶん、郷愁感に満ちた大衆食堂風景だ。 大柄なお兄さんが「何します?」と聞きに来た。 めしは大(280円)・中(220円)・小(180円)・少々(150円)とあるが、少し前にパンを食っていたので、「すんません、とりあえず豚汁だけ」と注文し、おかずケースから玉子焼きを取って、ぬくめてもらう。 あとで調べたら、ここのめしはドカ盛りで有名なようで、大は2合、小でも1合あるらしい。 (左)テーブルとおかずケース (右)豚肉だらけの豚汁280円 やってきた豚汁が素晴らしい。豚肉だらけ。さすが看板メニューだけのことはある。これと玉子焼きだけで十分に腹がふくれたがな。 合計550円だったから、玉子焼きは270円か。 12時をまわるや、ガテン系のお兄さんたちがどんどんやってきた。彼らでさえ、めしは小を頼んだりしている。かどや恐るべし! (2015年2月) |
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