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ゆうこささがなる日記

  

私の住んでいるのは、東だいせんの笹ヶ平(ささがなる)というところ。
大山・烏ヶ山から伸びる尾根の上にあたります。
ひゅ〜るり〜、ひゅ〜るり〜ららぁ〜。



2004.5.31(月) 緑の中

一日雨。 カッパ着て鼻水たらしながら、アオバトさんの声を聞いたり、モリアオちゃんの卵を 見たり、ミズナラの赤ちゃんをみつけたり。

  
 (左)アオバトさんのいた樹  (右)モリアオちゃんの卵

  ミズナラの赤ちゃん

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2004.5.23(日) 虎鶫

晴れ。
ケケケケケ…。
夕暮れ時の谷から、今年初めてのエゾハルゼミさんらしき声。
夜になると、トラツグミさん(留鳥)の声。

トラツグミはね。
真夜中に細い口笛のような声で「ひぃ…」と鳴きます。
その昔は、鵺(ぬえ)の声の主と言われていたのだとか。

鵺(ぬえ)っていうのはね。
平家物語に出てくる妖怪で、頭がサルで胴がタヌキで手足がトラで尾がヘビなのだとか(うぎゃ〜)。
今から800年以上前の平安時代の人々も…夜な夜なこのブキミな声を聞いていたのね。

実際のトラツグミさんは、30センチ近い体でウロコ模様。
かわゆくミミズをほじくる姿が印象的。
夜中に鳴くのは繁殖期のさえずりなのだとか。

んで、現代の私が夜な夜な考えることは…
息、吸ってんだろか。
それとも吐いてんだろか。

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2004.5.21(金) 田んぼという湿地

「ピュイ〜」
大好きなキアシシギさん(旅鳥)の声。
山と水面に響いて、ほんとに美しい。

キアシシギはね。
オーストラリアからシベリアまでを行き来する春と秋、ささがなるに立ち寄って、田んぼもだいじな「湿地(しっち)」であるということを、私に教えてくれるひと。

湿地っていうのはね。
水のあるところはみんな湿地なんだそうですよ。
私はもっと「特別な」場所のことだと思っておりました。
そういえば私が大阪の小学生だった頃(1960年代)、毎日オタマやカエルやフナと遊んだ場所も、みんな湿地だったのね。
そんなフツーの湿地は、あまりにジミであったために、この4〜50年の間に日本じゅうでどんどん埋め立てられました。
もちろん私が遊んだ場所も、今は跡形なく消えています。

キアシシギさんは、細くて黄色い足。
子どもの頃の私の足も…細くて黄色かったんでしょか。

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2004.5.18(火) 花から虫、虫から鳥

林の縁には、ピンクのタニウツギの花満開。

足元には、小さなムラサキケマンさん。
こんな小さな花、ここに咲いてる意味あるのかな…なんて一瞬思った私。
実は、ウスバシロチョウ(氷河時代の生き残りと言われるアゲハチョウの仲間)の幼虫が、この草を食べて生きるのだとか。
毒のあるこの草を食べるこのチョウにも毒があるのだとか。

黒いカラスアゲハさんひらひら。
サワグルミの幹には幹と同じ色したジミなチョウ。
私の顔にはブト、腕には名も知らぬ羽虫。

と、目の前には黄色いキビタキさん(夏鳥)。
確か飛んでいる昆虫をフライングキャッチして食べるんだっけ。
毒のあるチョウのことは…知っているのかな。

  小さなムラサキケマンです

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2004.5.17(月) ささがなるのささのはな

ササの花が咲いていました。
ササの花は60年に一度咲く…と言われていたりするのだとか。
(確か6〜7年前に「とても珍しいもの」として、山仕事の方からいただいたような記憶でありますが)

  花の色はむらさき色

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2004.5.16(日) 林床で

一日濃霧でまっちろけ。

夕暮れ時、雨に濡れて薄暗い林にしゃがみ込めばギンリョウソウさん。
「銀色の竜」に見立てて名づけられ、「幽霊草」とも言われるのだとか。
確かにその色は限りなく透明に近い白で…
霧みたいなひとでありました。

  身長2センチほどだけど…天使の羽がついてます

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2004.5.13(木) 高いツバメと低いツバメ

雨あがりの夕暮れ時。
高い空に、アマツバメさん(夏鳥)の群れ。

アマツバメ(雨燕)はね。
翼がカマ(鎌)の形をした、かっこいいひとたち。
飛びながら食べ、飛びながら眠り、飛びながら交尾して…一生のほとんどを空中で過ごすのだとか。
巣は高山や海岸の断崖につくるのだとか。
ツバメという名前がついているけど、実はツバメの仲間ではないのだとか。

同じ時、我が家の玄関に巣づくり中のフツーのツバメさんは、池の周りや牧草地を低く飛んでおりました。

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2004.5.11(火) 水乞鳥と水恋花

くもりのち霧。
なんだか雨が降りそうな…と思っていたら、アカショウビン(夏鳥)さんの声。

アカショウビンはね。
曇りや雨の日によく鳴くから、「雨降り鳥」と呼ぶ地方もあるのだとか。
神様の罰を受けた人間が、この鳥になり、炎のような服をまとって水を求めて鳴き続ける…という言い伝えがあるのだとか。
それで「水乞い鳥」と呼ぶ地方もあるのだとか。

今年も雪融け大水出なかったけど…
はるばる渡ってきて鳴いてくれてあんがとね。

水路工事の間、一時避難してもらっていたエゾアジサイさんを、元の場所に。

  エゾアジサイさんの固い蕾と…エメラルドの目をしたふしぎな虫

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2004.5.10(月) 越冬蝶

昨日の日記のチョウは、「キタテハさん」でした。
タテハチョウというお仲間だそうで、越冬していたのだとか。
ああやって、陽の光を浴びて体温を高めているのだとか。

そういえば羽の一部が欠けておりました。
春一番なのに、ボロっちい感じがして不思議でした。
たけど確かに…素敵でした。
(昆虫ハカセあんがと)

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2004.5.8(土) 自然の復活
 
晴れ。
ゴールデンウィークにすり減った心と身体を、ツツドリさん(夏鳥)に少しずつ癒してもらう日々。

工事の終わった水路脇に、一番最初に復活してくれたのは・・ヤマブキショウマさんでありました。待っていたよ、あんがとね。

  
 (左)復活第一号のヤマブキショウマさん   (右)復活第二号はこのひと…だれでしょね

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2004.5.1(土) 木のこども

実は昨日、もうひとつ小さな木を植えてました。
それは東大山でオニグルミの実を拾い、苗木に育てられた方から2年前にいただいていたもの。
どこに植えるか迷ううちに、曲がりくねった根は鉢の穴から出て、地面にまで延びてしまっておりました。遅くなってごめんね。

幹もひょろっちいからちょっと心配。
でもここはキビタキさん(夏鳥)の美しい声が聞こえる場所…なんとか大きくなっておくれよね。

  夕暮れ時の谷の上から。オオルリさんは去年と同じ木で歌っています


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